むしの本棚
天才クズ教師の悪堕ち令嬢育成論(1)

天才クズ教師の悪堕ち令嬢育成論(1)

木の芽 / ねつき KADOKAWA 2026年2月28日

感想

ライトノベルってここまで振り切ったタイトル付けるんだ、と思いながら手に取ったけど、予想外に面白かった。 転生したエンジニアがブラック企業(学園)から逃げるために敢えてクズ教師を演じる、という設定が秀逸。仕事で疲弊している身としては、「このままじゃ潰れる、だったら自分のペースで生きよう」という主人公の開き直り方に共感してしまう。もちろん、世界観は完全にファンタジーだけど。 面白いのは、クズを装いながらも実は生徒たちの才能を引き出してしまう矛盾した指導にある。エリーラとの関係も、表面上は悪堕ちさせるはずが、実は本人を認めてくれる大人との関係を求めていた彼女の心理がうまく描かれている。王道的な少女育成ものの枠を、ひねった設定で上手に組み直した感じ。 ただし、ハーレム化の兆候が既に見えていて、次巻以降どう展開するかは若干不安。けど第一巻はテンポよく、キャラも立ってるし、気軽に楽しめる一冊として十分。続きが気になる仕上がりになってます。