感想
仕事で問題解決に追われていると、根本的な「なぜ」という問いを忘れがちだ。この本はそんな時に刺激をくれた。教育について深く考察しながらも、新書というコンパクトな形式で気軽に読める。著者の問いかけの手つきが丁寧で、難しい議論を押し付けられる感じがない。 特に良かったのは、教育の歴史や背景をたどりながら、現代の課題に繋がる道筋を示してくれるところ。エンジニアとして、既成概念にとらわれず考える大切さを改めて感じた。子どもの教育について考え始めた年代だからか、一層響いた部分も多い。 完全に全てに同意するわけではないが、その食い違いも含めて「自分たちはどんな教育を目指すべきか」を考え続けるきっかけになる。通勤時間に気軽に読めるボリュームなのに、思考の幅が確実に広がる。本当にいい意味での一冊だと思う。