むしの本棚
合田和厚著作集(2)

合田和厚著作集(2)

合田和厚 マインドカルチャーセンター 1990年1月1日

感想

合田和厚の作品をまとめて読むのは初めてだったんですが、この著作集(2)で彼の世界観にすっかり引き込まれてしまいました。エンジニアとして論理的に物事を考える習慣があるからか、エッセイの緻密な思考の運び方が心地よく感じられます。 小説とエッセイが絶妙なバランスで配置されていて、どちらもそれぞれの魅力を引き出し合っているような印象。仕事で疲れた夜に読んでも、頭に深く響く内容なのに決して重くない。むしろ読んでいて「ああ、こういう視点もあったんだ」と視野が広がる感覚が気持ちいいんです。 特にエッセイの部分では、日常の些細なことから人間の本質に迫るような洞察が散りばめられていて、仕事の合間に何度も立ち戻って読み直してしまいました。このボリュームでこの完成度は本当に素晴らしい。次の著作集も楽しみだし、既発表作品も遡って読みたくなりましたね。気軽に手にとった一冊でしたが、今年のベスト本候補になりました。

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