本棚の住人の本棚
感想

映画館で予告編を見かけて興味を持ったので、文庫版が出たのを機に手に取ってみました。中国の古代が舞台というのも珍しいし、豪華な俳優陣も魅力的だったものですから。 読んでみると、映画の迫力がしっかり紙の上に再現されていますね。山崎賢人扮する主人公・信の成長の軌跡が、丁寧に描かれていて引き込まれます。戦国時代の策謀や戦闘シーンの緊張感も伝わってきて、パート帰りの疲れた頭でも一気読みしてしまいました。 何より良かったのは、映画では表現しきれないキャラクターの内面がしっかり書かれていること。長澤まさみ演じる楊端和のような複雑な人物像が、文字だからこそ深く理解できる気がしました。ノベライズというと映画の焼き直しかなと思っていたのですが、これは映画と違う価値がある。 年を重ねると、こういった冒険活劇もいいものだなと改めて思います。気軽に、でもしっかり楽しめる一冊でした。

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