本棚の住人の本棚
感想

文庫本コーナーで目に留まったので、軽い気持ちで読んでみました。高校生の少女たちが死について深く考えるという、なかなか重いテーマの作品ですね。 正直なところ、最後まで読み切るのに少し疲れてしまいました。少女たちの心理描写は緻密なのですが、全体的に暗くて沈んだ雰囲気が続くので、気楽に楽しむというわけにはいきません。ストーリー自体は興味深いのですが、75にもなると、こういった若い世代の絶望的な思考をずっと追い続けるのは、正直しんどいなと感じてしまいました。 ミステリーとしての仕掛けもあるようですが、そこまで到達する前に心が疲れてしまう。もう少し光の部分、希望のようなものが欲しかったですね。文学的な価値は理解できるのですが、気軽に読書を楽しみたい身としては、もう少し心に優しい作品の方が私向きかな、と思います。