孫がラノベをよく読んでいるので、どんなものか試しに手にとってみた一冊です。 銀砂糖師という砂糖菓子の職人が妖精たちを助けるというファンタジーの世界。正直なところ、設定は面白いなと思いました。砂糖菓子で妖精を治療するというのは、創作性がありますね。キャラクターも個性的で、登場人物たちの掛け合いには時々ほっこりさせられます。 ただ、全体的には可もなく不可もなくという感じでしょうか。物語の展開はテンポよく進みますが、私のような年配者には少し理解しづらい部分もありました。若い世代向けに作られた作品だなというのが率直な印象です。妖精の世界観は綺麗に描かれていますし、装丁も手に取りやすいのは良い点ですね。 ラノベの入門として、または若い読者向けとしては悪くない選択肢だと思います。ただ、深い味わいや人生経験に沿った教訓を求める方には、物足りなく感じるかもしれません。気軽に楽しむ読書として、まあまあといったところです。
最近登録された他の本の感想
2026年06月01日
孫から勧められて読んでみました。お金の使い方について改めて考えさせられる本だと思います。 著者の主張は基本的に納得できる部分が多いです。人生の各段階でお金を使うタイミングが大切だという考え方は、これまでの貯蓄重視の人生観に一つの光を当ててくれました。若いうちに経験にお金を使うべきというのは、年を重ねた今だからこそ強く感じます。 ただ正直なところ、この手の自己啓発本は若い世代向けなんだなという印象を受けました。すでに人生の後半戦にいる自分にとっては、手遅れな話題も多く含まれている。また、著者がミリオネアという限られた階級の視点から語られているため、一般的な家計管理の参考にはなりにくいと感じました。 論理的で読みやすい文章ですし、人生設計を見直すきっかけになるかもしれません。でも、年配の読者向けのアプローチや、より実践的な具体例があると良かったと思います。
2026年05月06日
文庫本コーナーで目に留まったので、軽い気持ちで読んでみました。高校生の少女たちが死について深く考えるという、なかなか重いテーマの作品ですね。 正直なところ、最後まで読み切るのに少し疲れてしまいました。少女たちの心理描写は緻密なのですが、全体的に暗くて沈んだ雰囲気が続くので、気楽に楽しむというわけにはいきません。ストーリー自体は興味深いのですが、75にもなると、こういった若い世代の絶望的な思考をずっと追い続けるのは、正直しんどいなと感じてしまいました。 ミステリーとしての仕掛けもあるようですが、そこまで到達する前に心が疲れてしまう。もう少し光の部分、希望のようなものが欲しかったですね。文学的な価値は理解できるのですが、気軽に読書を楽しみたい身としては、もう少し心に優しい作品の方が私向きかな、と思います。
2026年05月06日
孫からAIって便利らしいぞ、と聞いて興味を持ったのがこの本を手に取ったきっかけです。パートの仕事でもパソコンを使う場面が増えてきたので、何か役に立つかもと思って。 正直なところ、内容は実用的で分かりやすい部分もありました。資料作成の手間を減らせるとか、メール返信の効率化とか、確かに現場で使えそうだなという工夫がいろいろ紹介されています。ただ、私のような年配者にとっては、もう少し基本的なところから丁寧に説明してくれてもいいかなという気がします。 仕事で忙しい若い人には良い本だと思いますが、75歳のパート勤務の身からすると、ここまで詳しく知る必要があるのかどうか。仕事をもっとバリバリやりたい人向けという感じですね。技術書としては及第点ですが、私の読書の楽しみ方とはちょっと違ったかな、というのが正直な感想です。
2026年05月06日
平野啓一郎のこの新作は、なかなかに骨のある作品ですね。弁護士の城戸が依頼者の里枝から聞かされる「ある男」の話。夫だと思っていた人が、実は全くの別人だったというんですから、もう驚きですよ。 なんといっても心をつかまれるのは、人間関係の根底にある信頼がいかに脆いものかということ。二度目の結婚で幸せを感じていた矢先の大事件ですから、里枝の衝撃たるや、想像を絶します。著者は巧みに謎を解き明かしていくのですが、単なるミステリではなく、人はなぜ人を愛するのか、という根本的な問いかけになっているところが素晴らしい。 75年も生きていると、人間のいろいろな側面を見てきたつもりですが、この本はそれでも新しい角度からの問いを投げかけてくれます。決して重くなり過ぎず、読み易いのも嬉しいところ。平野啓一郎、やはり只者ではない作家だと改めて思いましたね。
2026年03月23日
七巻まで来ちゃいましたね。もう手放せませんよ、この作品。 商人令嬢のきびきびした商売っ気と、神様相手にも容赦ない取り立ての手腕。毎回これだ、とうなってしまいます。前作までの流れをしっかり引き継ぎながらも、新しい展開がどんどん出てくるところが素晴らしい。ファンタジーといっても堅苦しくなくて、気軽に読めるのが私のような歳寄りにはありがたい。 何より主人公の商才と、ちょっとズルい知恵の使い方が本当に面白くて。神様だろうが何だろうが、商いの相手としてきっちり相手する姿勢には毎度ニヤニヤしてしまいます。パート仕事の休み時間なんかにぱっと読んでリフレッシュできるのがいいんですよ。 巻末の書き下ろし番外編も良い味出してますし、コミックス化もされているとか。やっぱり人気が出るわけだ。次の巻も楽しみにしています。ファンタジーとしてはほんと出来のいい作品だと思いますね。
2026年03月12日
最近は目も悪くなってきたけれど、この本はぐいぐい読ませてもらいました。佐藤愛子さんというと、年をとってから活躍された方というイメージでしたが、その娘さんが書いたというのが興味深い。 母親思いの娘さんが、気難しい作家の母親とどう向き合ってきたのか。その濃密な関係が、愛情と諦めと笑いが混ざった文章で綴られているんです。102歳のお母さんのこと、昔の思い出のこと。読んでいてね、自分たちの世代の親子関係も思い出しましたよ。 何よりいいのは、文章が親しみやすいこと。難しくないから、パラパラめくるように読める。それでいて、人生のいろんなことを考えさせてくれる。年をとるってことについても、親を看る側の気持ちについても。 娘さんの視点から見た、変人だけど愛すべき創作者としての母親。そういう関係もあるんだなあと、暖かい気持ちになりました。同世代の方にも若い方にも、読んでもらいたい一冊です。
2026年03月10日
直木賞受賞作ということで手に取ってみました。保険会社で働く女性たちの人生模様を描いた作品ですね。 結婚、仕事、生き方に揺れ動く女性たちの姿が丁寧に描かれていて、その真摯な態度は好感が持てます。特に異なるタイプの登場人物たちが、それぞれに悩み、挫折しながらも前に進もうとする様子には共感できるところもありました。 ただ、正直なところ、私のような年配の読者にはちょっと距離があるように感じました。現代のOLの世界という背景も、遠い話に映ってしまう部分があります。作品自体の完成度は高いのだと思うのですが、特に心を揺さぶられるほどの感動や、深く考えさせられるような仕掛けがあるかというと、そこまでではなかったというのが正直な感想です。 気軽に読む分には悪くない一冊ですが、万人向けかというと、やはり限定的な読者層向けなのかなと思います。
2026年03月05日
本屋大賞受賞作ということで、つい手に取ってしまいました。複雑な家族関係を描いた作品ですね。 主人公の優子が血のつながらない親たちから受ける愛情の話なんですが、正直なところ、ここまで好評な理由がよくわかりませんでした。まあ、いい話ではあるんですよ。人生を通じていろんな家族の形に出会い、その中で愛されてきたという設定は悪くない。ただ、私のような年寄りには、ちょっと感動が足りないというか、心に響く何かが欲しかった気がします。 登場人物たちは皆いい人で、優しい世界が広がっているんですけど、それがかえって淡白に感じられてしまってね。もう少し人間関係のドロドロした部分があったり、葛藤が深かったりすると、より魅力的だったのかなと思います。 読みやすさは確かにいい。文庫本だし、サクサク読めます。家族について考えさせられたい人や、温かい気持ちで終わりたい人にはぴったりだと思いますね。ただ、私個人としては「可もなく不可もなし」といったところです。
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