DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

ビル・パーキンス / 児島 修

出版社:ダイヤモンド社 出版年月日:2020/10/01

ダイヤモンド社 | 2020/10/01

3.57
本棚登録:10人

みんなの感想

感想

社会人になってから、つい貯蓄を優先してしまう傾向に気づいていた。この本は、そうした価値観に真正面から問いかけてくる。著者ビル・パーキンスのメッセージは明快だ。人生で最も価値のある時間を「お金を貯めるために」失っているのではないか、と。 特に印象的だったのは、人生におけるお金の使用タイミングに関する議論である。若い時期にしかできない経験、体験できない冒険があるという指摘は、これからのキャリア設計を考える上で非常に示唆的だった。アリとキリギリスの寓話の再解釈も秀逸で、単なる自己啓発書にとどまらない思想的な深さがある。 ただし、著者の主張が必ずしも万能ではないという点は留保しておきたい。人生観は個人差が大きく、無理にこの哲学を強要することも問題である。とはいえ、現代日本人が陥りやすい「過度な貯蓄志向」に対する有力な反論として、一読の価値は十分にある。人生設計について深く考えるきっかけをくれた良書である。

感想

社会人になって給料を貰い始めると、お金の使い方について考える機会が増えました。貯金を増やすことが正義だと思っていた僕にとって、この本は目からウロコでした。 著者のビル・パーキンスは、単なる節約術やお金持ちになる方法ではなく、「人生全体を通じてどう金を使うべきか」という根本的な問いを投げかけています。若いうちの経験や思い出に金を使うことの価値、年を取ってから金を使っても得られない喜びについて、説得力のある事例で説明されていて納得できます。 特に印象的だったのは、「死ぬときにゼロになるようにお金を使い切る」という考え方。これまでは先延ばしにしていたやりたいことを、もっと早い段階で実行してもいいんだという解放感を感じました。 新社会人として今後のキャリアや人生設計を考える上で、刺激をもらえる一冊です。お金と人生のバランスについて、本気で考え直すきっかけになりました。

感想

孫から勧められて読んでみました。お金の使い方について改めて考えさせられる本だと思います。 著者の主張は基本的に納得できる部分が多いです。人生の各段階でお金を使うタイミングが大切だという考え方は、これまでの貯蓄重視の人生観に一つの光を当ててくれました。若いうちに経験にお金を使うべきというのは、年を重ねた今だからこそ強く感じます。 ただ正直なところ、この手の自己啓発本は若い世代向けなんだなという印象を受けました。すでに人生の後半戦にいる自分にとっては、手遅れな話題も多く含まれている。また、著者がミリオネアという限られた階級の視点から語られているため、一般的な家計管理の参考にはなりにくいと感じました。 論理的で読みやすい文章ですし、人生設計を見直すきっかけになるかもしれません。でも、年配の読者向けのアプローチや、より実践的な具体例があると良かったと思います。

感想

話題の本だということで、慎重に下調べをして購入いたしました。お金の使い方について改めて考え直すきっかけになればと期待していたのですが、正直なところ、私世代の読者にはやや違和感を感じてしまいました。 著者の主張は理解できます。若い時期に経験や思い出にお金を使うべき、というメッセージですね。確かに一理あります。しかし、本書全体を通じて感じるのは、アメリカのビジネス視点による、どこか人生を効率化しすぎているような印象です。人生の価値を数式化し、最適化することが本当に大切でしょうか。 特に私のような世代からすると、限られたお金の中で家族を支え、介護や相互扶助を考えながら生きてきた身としては、「ゼロで死ぬ」という概念が少し無責任に感じられました。また、ボランティア活動を通じて感じるのは、計算では測れない人生の豊かさもあるということです。 参考にはなりましたが、万人向けとは言いがたいと思います。

感想

人生におけるお金との向き合い方について、ここまで本質的に説き明かした本は珍しい。著者の主張は一見すると「貯蓄を否定し浪費を推奨する」ように聞こえるかもしれないが、実際に読むと全く異なる。むしろ、限られた時間と資金の中で、いかに最大限の充足感と経験を得るかという、極めて合理的な人生設計論なのだ。 高校生の僕たちにとって特に刺激的だったのは、若いうちにこそお金を使うべきという議論。親世代の「とにかく貯蓄すべき」という価値観とは一線を画し、人生における時間の価値を数値化して考える視点が目からウロコだった。 著者の具体的な事例やデータに基づいた論理展開も見事で、単なる自己啓発本ではなく、人生戦略についての深い思考の助けになる。後悔のない人生とは何かを改めて考えさせられた。10代から40代まで、人生のあらゆるステージで読む価値がある一冊だと確信している。

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