しんの本棚
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

ビル・パーキンス / 児島 修 ダイヤモンド社 2020年10月1日

感想

社会人になってから、つい貯蓄を優先してしまう傾向に気づいていた。この本は、そうした価値観に真正面から問いかけてくる。著者ビル・パーキンスのメッセージは明快だ。人生で最も価値のある時間を「お金を貯めるために」失っているのではないか、と。 特に印象的だったのは、人生におけるお金の使用タイミングに関する議論である。若い時期にしかできない経験、体験できない冒険があるという指摘は、これからのキャリア設計を考える上で非常に示唆的だった。アリとキリギリスの寓話の再解釈も秀逸で、単なる自己啓発書にとどまらない思想的な深さがある。 ただし、著者の主張が必ずしも万能ではないという点は留保しておきたい。人生観は個人差が大きく、無理にこの哲学を強要することも問題である。とはいえ、現代日本人が陥りやすい「過度な貯蓄志向」に対する有力な反論として、一読の価値は十分にある。人生設計について深く考えるきっかけをくれた良書である。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ