話題の本だということで、慎重に下調べをして購入いたしました。お金の使い方について改めて考え直すきっかけになればと期待していたのですが、正直なところ、私世代の読者にはやや違和感を感じてしまいました。 著者の主張は理解できます。若い時期に経験や思い出にお金を使うべき、というメッセージですね。確かに一理あります。しかし、本書全体を通じて感じるのは、アメリカのビジネス視点による、どこか人生を効率化しすぎているような印象です。人生の価値を数式化し、最適化することが本当に大切でしょうか。 特に私のような世代からすると、限られたお金の中で家族を支え、介護や相互扶助を考えながら生きてきた身としては、「ゼロで死ぬ」という概念が少し無責任に感じられました。また、ボランティア活動を通じて感じるのは、計算では測れない人生の豊かさもあるということです。 参考にはなりましたが、万人向けとは言いがたいと思います。