裕子の本棚
感想

図書館で見かけて、タイトルの「ドミノ」という言葉に惹かれて借りてみました。一見関係のない登場人物たちが、ちょっとした出来事を通じてつながっていくというストーリー設定は、確かに興味深いものです。 ただ、読み進めていくと、複数の視点が行き来して、少し話の流れを追いにくいなと感じました。生保会社の契約、子役の事件、大学生の推理など、いろいろなエピソードが絡み合うのですが、それぞれがどのように深く関係しているのか、最後までもう一つはっきりしない印象です。 文庫本ということで気軽に読めるのは良いのですが、もう少し各登場人物の背景や心情がじっくり描かれていれば、より引き込まれたのではないかなと思います。普通の人間ドラマを期待していた自分には、やや物足りなさが残りました。悪い本ではありませんが、わざわざ誰かに勧めるほどでもない、という感じです。

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