masaの本棚
感想

著者の初小説ということで手に取ってみたんですが、これが本当に良かった。高校生のアメフト部員が引退後の空白感とどう向き合うか、その過程がリアルに描かれていて、35歳の自分も思わず引き込まれてしまいました。 フリーランスという立場だからかもしれませんが、「何かにぶつかっていないと自分が生きているかわからなくなる」というあの表現がグッときたんです。社会人になってからも似たような感覚ってありますよね。主人公のアリが葛藤しながらも再び立ち上がっていく姿勢に、自分の人生と重ねるところがありました。 青春小説ってどうしても甘ったるくなりがちですが、この作品は苦さと爽快感のバランスが本当に上手い。短編を読むような気軽さで手に取れるボリュームなのに、読み終わった後の余韻がずっと残ります。最近小説を読む時間が減ってた自分にとって、本当に良い再会になりました。

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