masaの本棚
感想

象徴主義の短篇作家だという触れ込みで手に取ったんですが、これがもう面白い。古代の王、未来の終末世界、歴史的な事件……時代も舞台も異なる短篇たちが、どれも不思議と同じ世界観で繋がっているような感覚に陥ります。 タイトル作の「黄金仮面の王」は本当に素敵で、病める王の絶望感がじわじわと伝わってくる。ボルヘスや澁澤龍彦に影響を与えたというのも納得で、言葉一つ一つが丁寧に積み重ねられていて、短篇とは思えないほどの深みがある。新訳も含まれているおかげで、古い表現との新しい訳の違いを楽しむのも味わい深い。 気軽に読める文庫本のサイズ感が良くて、朝の珈琲タイムにちょうど一篇読むくらいのペースで進められました。フリーランスの僕にとっては、仕事の合間に非日常へ没入できる相棒として重宝しそうです。22篇もあるから、何度でも繰り返し読みたくなる一冊ですね。

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