夜を、編む(1)

夜を、編む(1)

横山 起也

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/02/25

KADOKAWA | 2026/02/25

3.67
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

夜中に読むのに最適な一冊でした。仕事が長引いて家に帰るのが遅くなった夜、ふと手に取ったのがこの本。主人公の今日子が深夜の喫茶店で出会う若い男性との何気ない会話から始まる物語が、こんなに引き込まれるとは思いませんでした。 編み物という日常的でありながら、実は奥深い世界。それを通じて人間関係が築かれていく様子が、妙に落ち着きがあって心地よい。フリーランスの身としては、仕事に追われる今日子の姿にも共感できたし、喫茶「休」という空間の居心地の良さが、まるで自分も座っているような感覚に。 文章もさらさらと読みやすく、重くなりすぎないエッセイのようなタッチが気に入りました。派手な展開を期待していると肩透かしを食らうかもしれませんが、そういう本ではないんですよね。むしろ、その静かさと丁寧さが本当の魅力。続きが気になるので、次巻も読んでみようと思います。疲れた日の読書にぴったりな作品です。

感想

仕事帰りの疲れた時間帯に、ふらっと立ち寄った喫茶店での出会いから始まる物語。その設定の雰囲気の良さに期待を込めて手に取ったのですが、正直なところ物足りなさが残りました。 編み物という地味だけど魅力的な題材を軸に、キャラクターたちの内面や人間関係を丁寧に描こうとする意図は伝わります。ただ、第一巻の時点では、物語がまだ始まったばかりといった感じで、読みどころが見える前に終わってしまった印象です。編み物を通じた人間模様というコンセプトは好きなのに、もう少し踏み込んだ展開があれば……と感じてしまいました。 教員という職業柄、生徒たちの成長を見守る過程を知っているので、物語が徐々に深まっていく可能性は理解できます。ただ、一巻としての完成度や満足度という観点では、もう一歩何かが足りない。気軽に読める作品だからこそ、その中でもっと心をつかまれたかったというのが正直な感想です。続巻も読むかどうか、少し迷っています。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ