夜を、編む(1)

夜を、編む(1)

横山 起也

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/02/25

KADOKAWA | 2026/02/25

3.75
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

夜中に読むのに最適な一冊でした。仕事が長引いて家に帰るのが遅くなった夜、ふと手に取ったのがこの本。主人公の今日子が深夜の喫茶店で出会う若い男性との何気ない会話から始まる物語が、こんなに引き込まれるとは思いませんでした。 編み物という日常的でありながら、実は奥深い世界。それを通じて人間関係が築かれていく様子が、妙に落ち着きがあって心地よい。フリーランスの身としては、仕事に追われる今日子の姿にも共感できたし、喫茶「休」という空間の居心地の良さが、まるで自分も座っているような感覚に。 文章もさらさらと読みやすく、重くなりすぎないエッセイのようなタッチが気に入りました。派手な展開を期待していると肩透かしを食らうかもしれませんが、そういう本ではないんですよね。むしろ、その静かさと丁寧さが本当の魅力。続きが気になるので、次巻も読んでみようと思います。疲れた日の読書にぴったりな作品です。

感想

仕事帰りの疲れた時間帯に、ふらっと立ち寄った喫茶店での出会いから始まる物語。その設定の雰囲気の良さに期待を込めて手に取ったのですが、正直なところ物足りなさが残りました。 編み物という地味だけど魅力的な題材を軸に、キャラクターたちの内面や人間関係を丁寧に描こうとする意図は伝わります。ただ、第一巻の時点では、物語がまだ始まったばかりといった感じで、読みどころが見える前に終わってしまった印象です。編み物を通じた人間模様というコンセプトは好きなのに、もう少し踏み込んだ展開があれば……と感じてしまいました。 教員という職業柄、生徒たちの成長を見守る過程を知っているので、物語が徐々に深まっていく可能性は理解できます。ただ、一巻としての完成度や満足度という観点では、もう一歩何かが足りない。気軽に読める作品だからこそ、その中でもっと心をつかまれたかったというのが正直な感想です。続巻も読むかどうか、少し迷っています。

感想

仕事が立て込んでいる時期に、ふと手に取った一冊です。深夜の喫茶店という舞台設定だけで既に惹かれていたのですが、期待通り心地よい世界観に包まれました。 主人公の木納今日子が疲弊した日常から、ひょんなことで「編み物」という行為と出会う経過が自然で素敵。法律事務所での忙しい仕事と、喫茶店での静寂のコントラストが効いています。編み物という地味だけど奥深い趣味を通じて、人間関係が紡がれていく感じが本当にいい。 特に好きなのは、登場人物たちがそれぞれの「片足分の靴下」を抱えている点です。完成しない何かを抱えながらも、ちゃんと生きている大人たちの姿が描かれているんですよね。公務員という立場で、けっこう完璧を求められることが多い自分にとって、この視点はすごく救われました。 物語の進み方も優雅で、決して急がない。忙しい日々の合間に、ちょっと立ち止まって読みたくなる質感があります。続きが気になるので、次巻も読みたいです。

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