女ひとり 日本をゆっくり飲んでみたよ(1)
KADOKAWA | 2026/04/15
みんなの感想
最近、仕事の締め切りに追われていたので、こういう気ままな旅エッセイが心に沁みた。超インドア派の漫画家さんが、友人を頼りに日本各地を飲み歩く——その気軽さと開き直り具合が最高だ。 何が良いって、観光地を「攻略する」みたいな気張った感じがまるでない。お腹が空くまで遊んだり遊ばなかったり、繁華街でピンときたお店に飛び込むだけ。そういう「決めない旅」って、実は一番自由で楽しいんだと改めて思わされた。 各地の街並みの描写も雰囲気があるし、訪れた飲食店での出来事も親近感がある。フリーランスとして時間は融通が効く立場だからこそ、この著者みたいな旅がいいなあって、つい妄想してしまう。次は自分も誰かを訪ねて、気の向くままに飲んで食べて歩いてみたくなった。続きも読みたい一冊です。
仕事のストレスで疲れているときに、この本を手に取ってほんとよかった。超インドア派という著者の肩の力が抜けた旅のスタイルが、自分と似ていて思わず笑ってしまいました。 飲むこと以外に何も決めない、というこの潔い方針。観光地を無理に回ったり、有名なお店を探したりするのではなく、ふらっと目に留まったお店に入る。そこで出会った人や、地元の友人との時間を大事にする。こういう旅の楽しみ方って、実はすごく素敵だなって改めて感じます。 公務員という仕事柄、計画立てて行動することが多いので、この「気の向くまま」という姿勢がなんだか憧れます。鹿児島、秋田、松山など、普段行くことのない街の飲み屋街の雰囲気がいきいきと伝わってくるし、著者が選んだお店や食べ物の描写も温かみがあって好きです。次は自分もこんな風に、どこかの街をぶらぶら歩いてみたいな。気軽に読める一冊として、おすすめです。
最近、こういう肩の力を抜いた企画エッセイが増えているなと思っていたところに、この本が目に入った。40代の漫画家が日本各地を巡って、ただひたすら飲み歩く。そのシンプルさが実に良い。 会社勤めも長年続けていると、旅といえば観光地をチェックリスト化して回るようなパターンに陥りがちだ。ところがこの本の著者は違う。お腹を空かせるために観光するかしないか、あるいは何も決めずに目についた店に飛び込む。そうした気ままさ、無計画さが、読んでいて妙に羨ましく感じられた。 鹿児島から福井、和歌山まで、各地の繁華街を舞台にした人間関係の綾も面白い。友人知人との再会の中に、それぞれの人生の断面が見える。決して深刻にならず、さらりとした筆致で綴られているところが、大人のエッセイとしての品を感じさせる。 正直なところ、自分はこれほど自由には動けない世代だが、こういう生き方もあるのかという新しい視点をもらった気がする。話題の書として、また人生哲学を考えさせる一冊として、じっくり味わいたい。