仕事のストレスで疲れているときに、この本を手に取ってほんとよかった。超インドア派という著者の肩の力が抜けた旅のスタイルが、自分と似ていて思わず笑ってしまいました。 飲むこと以外に何も決めない、というこの潔い方針。観光地を無理に回ったり、有名なお店を探したりするのではなく、ふらっと目に留まったお店に入る。そこで出会った人や、地元の友人との時間を大事にする。こういう旅の楽しみ方って、実はすごく素敵だなって改めて感じます。 公務員という仕事柄、計画立てて行動することが多いので、この「気の向くまま」という姿勢がなんだか憧れます。鹿児島、秋田、松山など、普段行くことのない街の飲み屋街の雰囲気がいきいきと伝わってくるし、著者が選んだお店や食べ物の描写も温かみがあって好きです。次は自分もこんな風に、どこかの街をぶらぶら歩いてみたいな。気軽に読める一冊として、おすすめです。
最近登録された他の本の感想
2026年08月17日
推し活の一環で購入してみたのですが、正直なところ期待と現実のギャップがありました。 イタリアロケというコンセプトは素敵で、192ページの大ボリュームというのも魅力的だったんです。ただ、実際に手に取ってみると、写真がメインなので読み応えという点では物足りなさを感じてしまいました。公務員をしているので、仕事の休憩時間にサッと楽しめる本を探していたのですが、これは腰を据えてじっくり眺める形式なんですね。 メンバーたちの魅力は十分伝わってくるのですが、各ページでの掘り下げが浅いというか、ビジュアル重視なので、もう少し背景にあるストーリーや制作秘話みたいなものがあれば、より愛おしさが増したと思います。推し活としての価値は理解できますが、気軽に読書を楽しみたい私には、ちょっと物足りなかったというのが正直な感想です。写真集というジャンルの性質上、仕方ないのかもしれませんが。
2026年08月11日
プラハという街に惹かれて手に取りました。言語学者の視点で綴られるエッセイということで、知的な深さと旅の楽しさが両立した作品を期待していたのですが…正直なところ、可もなく不可もなくといった感じでした。 古本屋での出会いや街並みについての描写は素敵で、プラハへ行ってみたいなという気持ちになります。言葉や文化についての洞察も興味深いモーメントがいくつかあります。ただ、全体的に散漫な印象が拭えなくて。もう少し章立てに一貫性があるか、テーマが絞られていたら、もっと没入できたのかなと思います。 仕事で疲れた日に気軽に読むにはちょうどいいかもしれません。重すぎず、でも思考の種になる——そんな一冊ですね。プラハに関心がある方なら、もう少し評価は上がるかもしれません。
2026年08月07日
ミス・マープルを江戸に置き換えるなんて、こんな素敵な企画があるんですね。諸田玲子さんの時代小説ならではの、江戸情緒たっぷりのミステリーです。 主人公のおまあさんは、ニコニコしたおばあちゃんなんですが、その観察眼の鋭さが本当に面白い。浅草の庶民生活の中で見えてくる人間の本性や人間関係の複雑さ。仕事柄、書類ばかり扱っている身としては、こういう人間観察の視点がとても新鮮でした。 それぞれの短編が江戸の日常を舞台にしながらも、きちんと謎解きの面白さを備えているので、気軽に読み進められます。古典ミステリーの名作を知らなくても十分楽しめますし、むしろこの作品を通じて「ミス・マープルってこういう人なんだ」と発見できるのも良いですね。 江戸のグルメや風俗、人情がたっぷり詰まった世界観も心地よく、読んでいて本当にあの浅草の小家にいるような気分になります。忙しい日常の合間に、ほっと一息つける一冊でした。
2026年08月05日
シリーズの最終巻ということで、期待度MAX で手に取りました。下巻では前巻までの謎が一気に解き明かされていく快感を味わえます。 あざみというキャラクターの成長ぶりが本当に素敵で、序盤からの彼女の葛藤や決断の積み重ねが完結編でしっかり報われる感じがして、読んでいて思わずニッコリしてしまいました。都市伝説という題材を扱いながらも、単なるホラーではなく人間ドラマとしての厚みがあるのが、この作品の何よりの魅力だと思います。 公務員生活で疲れた時間帯に読むと、あざみが次々と立ち向かう難題を一緒に解いていくワクワク感が、自分のモヤモヤをスッキリ晴らしてくれるんです。謎解き要素としても綺麗にまとまっているし、ラスト数ページの余韻も素晴らしい。文庫本のコンパクトさも相まって、気軽に何度でも読み返せそうな一冊に仕上がっています。シリーズ完結が本当に惜しい作品です。
2026年07月25日
仕事帰りの電車の中で、ついサッと読み終わってしまった一冊です。 『One Piece』の第2巻ということで、主人公ルフィが新しい仲間たちと出会い、新たな敵に立ち向かっていくという流れなんですが、テンポがいいというか、とにかく話がサクサク進みます。キャラクターたちも個性的で、会う度に「この人どんなキャラなんだろう」という期待感がありますね。 ただ、個人的には少年漫画のアクション描写がいまいち頭に入ってこないというか、戦闘シーンの迫力をうまく想像できませんでした。それと、若干テンポよすぎて、キャラクターとの関係性がもう少し深く描かれていてもいいのかなと思います。 気軽に楽しめるエンタメとしては十分面白いし、朝の準備の時間に読むのにちょうどいい。ただ、小説のように心に残る何かを求めると、物足りなさを感じるかもしれません。続きが気になる程度には面白いので、次の巻も試しに読んでみようかなという感じですね。
2026年07月17日
仕事で疲れた帰りの電車で、ふと手に取った一冊です。世界中の人との出会いを通じた短編集というコンセプトに惹かれて。 読み始めたら、本当に引き込まれました。名もなき人たちの言葉って、妙に心に響くんですね。公務員という安定した職にいながらも、時々「このままでいいのかな」と思う自分の気持ちに、ぐさぐさっと刺さる言葉ばかり。ドイツ人の「許すのは相手のためじゃなく、自分の人生を支配させないため」という言葉なんて、読んだ瞬間ハッとしました。 何より良いのは、気軽に読めるということ。短い話ばかりだから、通勤時間や休み時間にちょっと開いて、その日一つの言葉を心に留めて過ごせる。大げさなハウツー本じゃなく、日常の中で出会った言葉たちが、こんなにも人生を考え直すきっかけになるんだって改めて感じさせてくれます。窮屈な日常を少しほぐしてくれる、そんな一冊でした。
2026年07月13日
江戸情緒あふれる舞台で繰り広げられる仇討の物語。直木賞受賞作ということで期待を膨らませて読み始めたのですが、正直なところ、想像していたのと少し違う印象でした。 仇討という劇的なテーマは惹かれるし、木挽町の芝居小屋という舞台設定も素敵です。登場人物たちが皆、世の中で居場所を失った人ばかりというところも、人間ドラマとして面白い要素だと思います。ただ、読み進める中で、どうしても「もっとこうだったら」という引っかかりが残ってしまいました。 構成や描写は丁寧で、さすが受賞作という完成度は感じるのですが、私の心にぐっと来るような深い感動や意外性までは届きませんでした。それでも山本周五郎らしい人間情愛のあたたかみはしっかり感じられて、仕事のストレスで疲れた日の読み物としてはちょうどいい気持ちで読み終えることができました。 もう一度読み返したいほど傑作とは言えませんが、気軽に楽しむ歴史冒険小説としては、普通に面白い一冊だと思います。
2026年06月24日
高校野球小説というと、どうしても選手目線のものが多いと思っていたけれど、この作品は親の視点からその世界を描いているんですね。母親・秋山菜々子が息子の夢を応援するために大阪に移住するというストーリーに、最初は少し意外性を感じました。 読み進めてみると、息子の成功を後押ししたいという母親の気持ちと、実際に直面する現実のギャップが丁寧に描かれていて、とても引き込まれました。親として子どもの夢にどう向き合うのか、その葛藤と覚悟が、真摯に、時にはユーモアを交えて表現されているんです。公務員をしながら仕事と家庭の両立を考えることが多い自分にとって、とても他人事とは思えない部分が多くありました。 甲子園という大きな目標に向かって、母子で一緒に歩んでいく過程。その中での小さな喜びや悔しさ、親として揺らぐ心情。こういう「生きることの屈託」を感じさせてくれる小説は、気軽に楽しみながらも、心に残るものがあります。新しい切り口の野球小説、ぜひ多くの人に読んでほしいです。
2026年06月15日
本屋大賞ノミネート作という触れ込みに惹かれて手に取ったのですが、正直なところ期待と現実のギャップに戸惑ってしまいました。 バレエの世界を舞台にした長編とのことで、『蜜蜂と遠雷』のような表現者の葛藤や成長が描かれるのかなと想像していたんです。確かに構想・執筆に10年をかけたというだけあって、バレエの技術的な描写や舞踊の奥深さについては丁寧に紡ぎ出されています。ただ、その丁寧さが時に冗長に感じられてしまい、登場人物たちの思いや対立がどうしても頭に入ってきにくかったんですよね。 公務員という日々の業務が忙しい身からすると、気軽に読める小説を求めているのに、ページをめくるたびに「理解しなければ」というプレッシャーを感じてしまって。もう少し読者を引き込む工夫があれば、この濃密な世界観ももっと輝いたのではないかなと思います。悪い作品ではないんですが、私との相性がいま一つだったというのが正直な感想です。
2026年06月14日
不登校という重いテーマながらも、どこか温かみのある作品だなという印象です。おばあちゃんとの関係性、「魔女修行」という名目で自分で決めることの大切さを学ぶ過程は、誰もが共感できる内容だと思います。 ただ、正直なところ物語としては予想通りの展開が多く、特に驚きや新しい発見を感じることはありませんでした。公務員という決まった生活をしている自分としては、もっと心を揺さぶられるような何かが欲しかった気がします。 それでも最後までスッと読めるので、何か心がモヤモヤしているときに手に取るには良い一冊かもしれません。並録の「渡りの一日」も含めて、そっと背中を押してくれるような優しさがあります。通勤時間の合間に読む本として、悪くない選択肢だと思います。
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