西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ

梨木 香歩

出版社:新潮社 出版年月日:2001/08/01

新潮社 | 2001/08/01

4.25
本棚登録:8人

みんなの感想

感想

不登校という重いテーマながらも、どこか温かみのある作品だなという印象です。おばあちゃんとの関係性、「魔女修行」という名目で自分で決めることの大切さを学ぶ過程は、誰もが共感できる内容だと思います。 ただ、正直なところ物語としては予想通りの展開が多く、特に驚きや新しい発見を感じることはありませんでした。公務員という決まった生活をしている自分としては、もっと心を揺さぶられるような何かが欲しかった気がします。 それでも最後までスッと読めるので、何か心がモヤモヤしているときに手に取るには良い一冊かもしれません。並録の「渡りの一日」も含めて、そっと背中を押してくれるような優しさがあります。通勤時間の合間に読む本として、悪くない選択肢だと思います。

感想

SNSで何度も目にして、ずっと気になっていた一冊をようやく手に取りました。 不登校という重いテーマながら、読み終わった後には温かさと希望が胸に残る。これは本当に素敵な作品です。主人公のまいが、西の魔女——祖母の元で過ごす一ヶ月間の物語なのですが、その中で描かれる「自分で決める」ことの大切さが、実に自然に、そしてしみじみと伝わってきます。 家事や育児で毎日を過ごしていると、つい誰かの期待に応えることばかり考えてしまう。そんな日々の中で、この物語は静かに問いかけてくるんです。「あなたは本当に何がしたいのか」と。祖母のセリフ一つ一つが深く、技巧的でない言葉だからこそ心に刺さります。 後半の「渡りの一日」も素敵な続編で、物語の世界観を上手く広げています。世代を問わず、人生の節目にいる人たちに読んでほしい。子どもにだけでなく、親世代にこそ届いてほしい本だと感じました。本当に出会えてよかった一冊です。

感想

図書館でたまたま手に取ったんだけど、こんなに温かい話だとは思わなかった。不登校になった少女が、おばあちゃんのところで「魔女修行」をするって設定だけ聞くと、ファンタジーっぽいのかなって想像してたんですよ。でも開いてみたら、全然違う。魔法とかそういうのじゃなくて、生きることの本質について、さらっと、でも深く考えさせられるんです。 何が良いって、このおばあちゃん(西の魔女)のキャラが最高。完璧じゃなくて、失敗もするし、でも自分の人生を生きてる感じが伝わってくる。少女のまいが、そんなおばあちゃんの側で時間を重ねるうちに変わっていく過程が本当に素敵。学園ものとか恋愛とか、そういう派手なストーリーじゃないんだけど、むしろそれが良い。日常の中に転がってる大切なことが見えてくる感じ。 短編も併録されてるし、手軽に読めるのも気に入りました。疲れた時とか、心がモヤモヤしてる時に読むと、すごく癒される一冊です。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ