本屋大賞ノミネート作という触れ込みに惹かれて手に取ったのですが、正直なところ期待と現実のギャップに戸惑ってしまいました。 バレエの世界を舞台にした長編とのことで、『蜜蜂と遠雷』のような表現者の葛藤や成長が描かれるのかなと想像していたんです。確かに構想・執筆に10年をかけたというだけあって、バレエの技術的な描写や舞踊の奥深さについては丁寧に紡ぎ出されています。ただ、その丁寧さが時に冗長に感じられてしまい、登場人物たちの思いや対立がどうしても頭に入ってきにくかったんですよね。 公務員という日々の業務が忙しい身からすると、気軽に読める小説を求めているのに、ページをめくるたびに「理解しなければ」というプレッシャーを感じてしまって。もう少し読者を引き込む工夫があれば、この濃密な世界観ももっと輝いたのではないかなと思います。悪い作品ではないんですが、私との相性がいま一つだったというのが正直な感想です。
最近登録された他の本の感想
2026年06月14日
毎日デスクワークで疲れた脳をリセットしたくて、気軽に読める猫マンガを探していたときにこの本を見つけました。 ケダマ、クーちゃん、テツオの三匹がそれぞれ全然違う性格で、その組み合わせが本当に面白い。マンガ家さんの日常に次から次へと巻き起こる猫たちの奇想天外なエピソードは、思わず吹き出してしまうものばかり。仕事中に邪魔しに来たり、寝ている飼い主さんをモミモミしたり、そういう何気ない日常の一コマが、こんなに素敵に描かれているんだなって改めて感じました。 連載で既に知っていた部分もありますが、本書にしか載っていない描き下ろしもあるし、何より単行本で一気読みするとストーリーの繋がりが見えてきて、より一層面白さが増します。公務員の仕事の合間に、ほっこりとした気持ちになれる一冊として大活躍中です。猫好きはもちろん、日常のちょっとした癒しを求めている人にも本当におすすめできます。
2026年06月11日
職場の同僚がムーミンの話をしていて、ふと「大人になってから読んでみたいな」と思ったんです。そこで見つけたのがこのBOXセット。80周年記念という特別感に惹かれて、思い切って購入しました。 実際に手に取ると、BOXのデザインがもう素敵で。トーベ・ヤンソンのさし絵があしらわれていて、眺めているだけで心が温かくなります。子どもの頃に読む絵本とは違う、大人向けの世界観がきちんと構築されているんだなと感じました。 公務員の仕事で疲れた日、ムーミンの世界にほっと浸る時間がこんなに心地よいとは。戦争中に書かれたという背景も知ると、こんな優しい物語が生まれた経緯って本当に素敵だなって思うんです。全9巻あるので、これからゆっくり時間をかけて読む楽しみもある。気軽に、でもしっかり楽しめる、そんな相棒になりそうです。
2026年06月11日
図書館の新着コーナーで見つけた時、表紙の不思議な世界観に惹かれて手に取りました。公務員の日常業務で疲れた頭をリセットするのに、これ以上ない一冊でしたね。 猫たちとの関係性を描きながら展開する、奇想天外なストーリーラインが素晴らしい。最初は「どういう話なの?」と戸惑いながら読んでいたのですが、読み進むにつれて引き込まれていきました。隠者ハングというキャラクターの設定も秀逸で、彼と猫たちの奇妙な共生関係がこんなに面白いものになるとは予想外でした。 文庫版というのも手軽でいいですし、仕事の休憩時間や通勤時間にちょうど良いペースで読める長さです。SF的な要素と不思議なファンタジー要素が絶妙にブレンドされていて、毎日が同じことの繰り返しの公務員生活に小さな冒険をくれた気がします。 世界観の作り込みや、予想の斜め上を行くプロット展開も心地よく、心がくすぐられるような読み心地。肩肘張らずに楽しめる良質なエンタメ小説を探している人には、本当におすすめしたい一冊です。
2026年06月11日
前作が好きだったので、続編の『成瀬は信じた道をいく』をさっそく手に取りました。期待以上の面白さです! 成瀬という個性的なキャラクターに次々と絡んでくるいろんな人物たち。小学生ファンから受験生の父親、クレーマー主婦、観光大使志望の女子大生……こんなにバラバラな視点から成瀬という一人の人間が描かれるのって、すごく新鮮でした。公務員としてルーティンの多い日常を過ごしているからか、こういう予測不能な人間模様って本当に心がときめきます。 5篇の短編集という構成もいいペース配分で、通勤時間や休憩時間にちょうどよく読める。それぞれの話が独立しながらもつながっていく感じも、読んでいて「あ、あの人が!」と小さな喜びがあります。 最後の失踪設定はもう、もう気になってしょうがない。続きがあるのかな……?どちらにしても、これからも成瀬という人物を追っていきたくなる一冊です。楽しませてもらいました。
2026年06月09日
松本清張賞受賞作ということで手に取ったのですが、期待以上の面白さでした。 主人公の小石が不倫調査ばかり請け負う探偵というユニークな設定がいいですね。ミステリオタクなのに現実はそうじゃないというギャップが可笑しくて、ページをめくる手が止まりません。一見すると日常的な浮気調査の話かと思いきや、後半で一気に真相が反転します。 何が良かったって、ミステリの構成がほんとに綺麗なんです。散りばめられた伏線が最後にきちんと回収される快感。公務員という日々ルーティンの仕事をしている身としては、小石が地道に調査をこなす姿勢にも共感できました。 相談員の蓮杖とのやり取りも素敵で、淡々とした会話の中に信頼関係が見えるのがいいんですよ。タイトルの「恋しない」という言葉の意味も作品を読み終わった時により深く感じられました。 気軽に読める軽さがありながら、ちゃんと本格ミステリの満足度も得られる。通勤時間に読むのに最適な一冊です。続編もぜひ読みたい。
2026年06月08日
陰陽師シリーズの新作ということで手に取りました。晴明と博雅の関係性や、登場人物たちの人間関係がどう絡み合うのか期待していたんですが、正直なところ、可もなく不可もないという印象でした。 収録されている短編は確かに独立した話としてはそれぞれ完成していて、菓子女仙や怪異といった世界観は好きです。でも、全体を通して読むと、どの話も似たようなテンポで進んでいく感じがして、ページをめくるたびに「あ、またこの流れか」と思ってしまった部分があります。 公務員をしていると、毎日似たようなルーティンの繰り返しなので、息抜きとして読む本には、もう少し意外性や引き込まれるような工夫があると嬉しいんですよね。好きな著者なので期待していた分、少し物足りなさを感じてしまいました。 ただ、古都京都の空気感や細かい描写は相変わらず素敵です。時間に余裕があるときに、ゆったり読むなら悪くない一冊だと思います。
2026年06月08日
Google NotebookLMって聞いたことあるけど、実際どう使うの?という漠然とした疑問を抱えていた時にこの本を手に取りました。 公務員の仕事は書類作成や会議資料の準備がとにかく多いので、AIで効率化できたら…という期待通りのご本でした。難しい技術用語をできるだけ避けながら、実践的な操作方法が丁寧に説明されているのが良いですね。ダウンロード資料を使って実際に試しながら読み進められるので、机上の空論ではなく本当に使えるテクニックが身につきます。 特に著作権やセキュリティについての章が充実していたのは安心感につながりました。公務員という職業柄、個人情報の取り扱いには神経を使うので、その点をきちんと解説してくれているのは信頼できます。 すぐに業務に活かせる内容ばかりで、読んでよかったと思える一冊。AIツール初心者向けというコンセプトが本当に守られていて、気軽に読める実用書としておすすめです。
2026年06月08日
芥川賞受賞の話題作ということで手に取ってみたんですが、これはもう一度読み直したい本でした。 吃音という障害を抱えた叔父との関係を通じて、「普通」って何だろう、ってことを問い直す物語なんですが、その問いかけ方が本当に柔らかくて面白い。叔父は型破りな人物ですけど、決して説教的ではなくて、読んでいて自分もどんどん彼の視点に引き込まれていく感じがしました。 特に言葉の選び方が秀逸で、選考委員のコメントにあった「音に身を寄せた精密な言葉送り」ってまさにその通りだなあと。公務員という割と堅い職業柄、つい思考が窮屈になることもあるんですが、この本を読んでると心がふわっと軽くなるというか、別の角度から世界が見える気がします。 短編のような各エピソードがキラキラしていて、繰り返し読むたびに新しい発見があるのも素敵。気軽に楽しめるけど、ちゃんと深い。こういう小説との出会いがあるから、読書ってやめられません。
2026年06月06日
シリーズ五作目となると、もう三島屋の話は「癖になる」という表現が本当にぴったりだなと感じます。このお話の世界観に引き込まれて、気づいたら一気読みしていました。 今作は、傷ついていたおちかが新たなステップを踏み出す話。貸本屋の勘一が語る「寿命を教える冊子」の物語は、怖いんだけどどんどん続きが気になって止められない。江戸の怪談という枠を超えた、人間ドラマとしての深さがあります。 特に好きだったのは、この一編がおちかの人生に大きな転機をもたらすところ。怪異の話なのに、最終的には人間の選択と覚悟の話になっていく流れが素敵です。公務員という日常の中で生きている身としては、「運命を変える決断」というテーマもなんだか胸に響きました。 第一期の完結編ということですが、このシリーズ全体を通して見ると、本当に完成度の高い物語だと思います。また新しい話が読みたくなる、そういう引き込む力があるんですよね。
2026年06月06日
シリーズ追いかけも第四巻。今回も期待通りの面白さでした。 今作はライラの実戦活動とルシファードの電脳戦がメインで、これまで以上にアクション要素が強くなった印象。麻薬売人奪取という一見シンプルなミッションから、バーミリオン惑星の裏側に隠された陰謀へと物語が広がっていく流れがいいですね。手に汗握る緊張感がありながらも、疲れすぎないバランスが仕事の合間に読むのに最適です。 ルシファードの電脳犯罪課との対立構図も興味深い。彼の異能が本格的に活躍する場面は、このキャラが好きな身としては大満足。登場人物たちの関係性の深まりも感じられて、単なるアクション活劇に留まらないところがこのシリーズの魅力だと思います。 ただ、事件のスケール感がどんどん大きくなっていくので、次巻でどう着地させるのか気になるところ。続きが気になってしまう、そういう良い意味での置いて行かれ感を覚えています。気軽に読めるライトノベルながら、ちゃんと構成が練られているのが好きです。
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