トプシダー占領軍来襲!
早川書房 | 2026/03/04
みんなの感想
図書館の新着コーナーで見つけた時、表紙の不思議な世界観に惹かれて手に取りました。公務員の日常業務で疲れた頭をリセットするのに、これ以上ない一冊でしたね。 猫たちとの関係性を描きながら展開する、奇想天外なストーリーラインが素晴らしい。最初は「どういう話なの?」と戸惑いながら読んでいたのですが、読み進むにつれて引き込まれていきました。隠者ハングというキャラクターの設定も秀逸で、彼と猫たちの奇妙な共生関係がこんなに面白いものになるとは予想外でした。 文庫版というのも手軽でいいですし、仕事の休憩時間や通勤時間にちょうど良いペースで読める長さです。SF的な要素と不思議なファンタジー要素が絶妙にブレンドされていて、毎日が同じことの繰り返しの公務員生活に小さな冒険をくれた気がします。 世界観の作り込みや、予想の斜め上を行くプロット展開も心地よく、心がくすぐられるような読み心地。肩肘張らずに楽しめる良質なエンタメ小説を探している人には、本当におすすめしたい一冊です。
久しぶりに読んで「これは面白い!」と声を上げてしまった一冊です。 惑星ルイナードへの冒険という、いかにもファンタジーな設定なのに、どこか親しみやすい世界観が広がっています。アラスカという主人公が「九つの命と尾を持つ動物」を探すという謎めいた目的で隠者ハングを訪ねるのですが、その過程で描かれる猫たちとの奇妙な共生関係が本当に魅力的。動物たちとの関係性が愛おしく感じられて、何度も読み返してしまいました。 公務員生活で日々マニュアルや規則に囲まれているせいか、こういう予測不可能な展開が新鮮に映るんでしょう。緻密なファンタジーの構築もさることながら、所々に挟まれるユーモアのセンスも光っています。難しい表現もなく気軽に楽しめるのに、きちんと読み応えがある—これは素晴らしいバランスだと思います。 文庫本というのも手軽でいい。通勤時間や仕事の合間に少しずつ読み進められるのが、このペースの読者にはぴったりです。ぜひ多くの人に手に取ってほしい傑作。
何度読んでも「え、ちょっと待って」って思わせてくれる一冊。宇宙SF的な舞台設定なのに、描かれているのは人間関係というか、むしろ人間と猫の関係性という奇妙で微笑ましい世界観。アラスカというキャラが「九つの命と尾を持つ動物」を探す旅って、普通に考えたら荒唐無稽なんですけど、隠者ハングとの出会いからの展開が意外としみじみしてくる。 フリーランスだから合間に読書するんですけど、この本はちょっとした休憩時間の気分転換に最適。ファンタジー要素とエッセイ的な独特の空気感が混在していて、肩肘張らずに楽しめます。猫たちとの共生関係のくだりは、ペットを飼ってる身としてはクスッと笑えるし考えさせられる部分も多い。 ただ、話が少し複雑なところもあるので、集中力が必要な場面もあります。それでも全体的には読んで良かったと思える作品。気軽に手に取れるハードカバーながら、読了後にどことなく頭に残る不思議な魅力があります。次作も気になる。
仕事で頭を使い切った夜は、こういう不思議で楽しい世界に浸りたくなるんですよね。この本はまさにそんな時の最高のお供でした。 アラスカというキャラクターが惑星ルイナードへ向かう設定だけで、もう「何これ、面白そう!」という感じ。九つの命と尾を持つ動物というファンタジック要素と、隠者ハングとの関係性、そして猫たちとの共生という組み合わせが本当に秀逸です。管理職として毎日論理的に考えることばかりしているので、こうした創造的で奇妙な世界観に触れるのは心がときめきます。 何が素晴らしいって、奇想天外な設定にもかかわらず、描写がちゃんと世界に説得力をもたらしているんですよ。登場人物たちとの関係性も丁寧に紡がれていて、引き込まれていきます。短編っぽいボリュームながら、読み終わった後に「あ、また戻ってきたい」と思わせる余韻がある。 忙しい日々の中でも、文庫本ならではの気軽さで読める。でもその中身は確かで充実している。そういう本、本当に好きです。心と想像力に栄養をくれる一冊でした。