ゆーきの本棚
聖女に全てを奪われた私の、リベンジライフ

聖女に全てを奪われた私の、リベンジライフ

瀬尾優梨 TOブックス 2026年3月1日

感想

最近の話題作だと聞いて手に取ってみました。こういう逆転劇のファンタジーは、若い頃は読まなかったジャンルですが、今になって新鮮な面白さを感じますね。 神官の少女が不遇な状況から這い上がる姿が丁寧に描かれていて、つい応援したくなります。王子様との関係の進み方も、べたべたしすぎず程よい距離感で、読んでいて心地よい。この年になると、ファンタジーだからこそリアルでは味わえない幸福感を素直に受け取れるのかもしれません。 書き下ろし番外編が2本収録されているのも嬉しい配慮。本編で満足して、さらにこうした追加エピソードがあると、倍の満足感が得られます。コミカライズも予定されているそうで、それもなかなか興味深い。 文庫サイズで読みやすく、適度な長さも退職者にはちょうどいい。今どきこういう作品が支持を集める理由がわかる気がします。楽しい時間をくれた一冊でした。