和子の本棚
フレドリック・ブラウンSF短編全集1 未来世界から来た男

フレドリック・ブラウンSF短編全集1 未来世界から来た男

フレドリック・ブラウン / 安原 和見 東京創元社 2026年2月12日

感想

話題になっていたこの作品、ついに手に取ってみました。ノーベル賞受賞者の推薦文に惹かれたのもありますが、やはり本物の傑作というのは時を経ても輝きを失わないのだと実感させられます。 フレドリック・ブラウンの短編集は、どれもが短いながら予想外の展開と鮮やかなアイデアで魅了されます。長編小説のように時間をかけずに、濃密な物語世界を味わえるのが短編の魅力ですが、この作品はまさにそれを体現しています。一話一話が独立していながら、どれも「なるほど!」と唸らされる結末が用意されている。仕事で疲れた日々の中で、ちょっとした時間に読み進められるのも、この年代にはありがたい。 新訳とのことですが、現代の日本語で読みやすく翻訳されているのに、古典的なSF作品としての格調も感じられます。創元SF文庫の最初の一冊ということで、SFというジャンルの奥深さを改めて認識させてくれました。これからもシリーズを追いかけていきたい一冊です。

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