無芸大食大睡眠

無芸大食大睡眠

阿佐田哲也

出版社:集英社 出版年月日:1988/03/01

集英社 | 1988/03/01

4.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

最近、SNSで話題になっていたこの本をようやく手に取りました。正直なところ、タイトルだけ見ると食い道楽の話かと思っていたのですが、これは素晴らしい時代の証言録ですね。 著者の人脈の広さに本当に驚きました。作家から俳優、漫画家、スポーツ選手まで、あらゆる分野の著名人との交流エピソードが次々と繰り出されます。昭和から平成にかけての文化人たちの素顔が垣間見え、それぞれの時代背景も浮き彫りになっていく。まるで自分も酒場で聞き耳を立てているような臨場感です。 特に良いのは、誰もが知る著名人たちが実は意外と人間らしいというか、親しみやすく描かれているところ。虚飾がなく、時には弱さも見える。そういう生々しさが、今のSNS時代には新鮮に感じられます。 軽妙な筆致で次々ページをめくってしまいました。同年代の私たちが経験した時代背景とも重なる部分があり、懐かしさと発見が同時に味わえます。これは今、読むべき本だと感じました。

感想

久しぶりに、こんなに楽しく一気読みした本に出会いました。著者の人脈の豊かさに驚くと同時に、その交友録を綴るだけで、こんなに時代の空気が立ち上ってくるものかと感じさせられます。 作家、編集者、映画俳優に舞台俳優、漫画家にスポーツ選手と、ありとあらゆる分野の人物が登場するのですが、どのエピソードもが実に生き生きしていて、まるでその時代の東京の夜を一緒に歩んでいるような気分になります。酒場での出来事、賭け事の話、映画や芝居についての熱い議論——そうした何でもない日常の出来事が、丁寧に綴られることで、一つの時代のドキュメントになっているんです。 自営業をやっていると、人付き合いのあり方について考えることが多いのですが、この本を読んでいると、著者の自然体で気さくな付き合い方が本当に素敵だなと思わせられます。固い関係ではなく、気軽で、でいてどこか深い——そういう人間関係を大事にしている人の話は、やはり違う説得力があるんですね。一気読み確定です。

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