和子の本棚
強欲不動産 令和バブルの熱源に迫る

強欲不動産 令和バブルの熱源に迫る

吉松 こころ 文藝春秋 2026年2月20日

感想

最近、ニュースで不動産バブルの話題をよく見かけるので、この本を手にしてみました。現在の日本の不動産市場がいかに過熱しているか、その実態をルポルタージュで知りたいという期待がありました。 確かに、中国人や外国資本が日本の不動産を買い漁っているという現象は興味深いテーマです。しかし、読み進めてみると、同じような事例の繰り返しが目立ち、本当に新しい情報や深い分析があるのか疑問に感じてしまいました。タイトルの「強欲」という言葉ほどのインパクトも感じられず、単に高い値段がついた物件の事例集のような印象です。 職業柄、こうした社会現象には関心があるのですが、もう少し歴史的背景や経済学的な考察があれば、より説得力のある作品になったのではないでしょうか。新書という限られたページ数とはいえ、もっと深掘りしてほしかったというのが正直な感想です。時流に乗った選題ですが、内容の濃さではやや物足りなさが残りました。