聖教ワイド文庫「新・人間革命」第30巻下

聖教ワイド文庫「新・人間革命」第30巻下

池田大作

出版社:聖教新聞社 出版年月日:2020/02/20

聖教新聞社 | 2020/02/20

3.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

世間で話題になっているシリーズだから、どんな内容なのか気になって手に取りました。第30巻下ということで、物語も後半に差し掛かっているのですね。 読み進めてみると、1980年代から90年代にかけての激動の時代が、丁寧に描かれていることに引き込まれました。各地での活動、世界の指導者との対話など、スケールの大きなエピソードが次々と展開していきます。特に、平和のために奔走する主人公の姿勢には、年を重ねた今だからこそ強く響くものがありました。 長編シリーズの後半だからでしょうか、積み重ねられた物語の重みが感じられます。一つ一つの章が、人生の意味や使命について考えさせてくれるような深さを持っていて、読んでいて自分自身を省みる機会が増えました。 ただ、第30巻下というポジションのため、できれば初めの巻から読んでいた方がより楽しめるかなとも思います。それでも、現在の章だけでも十分に価値ある内容だと感じます。人生経験を積んだ世代だからこそ、こういった作品の魅力をしみじみと味わえるのかもしれません。

感想

宗教エッセイ作品としては異例の長編シリーズにここまで付き合うとは、正直自分でも予想外でした。ただ、慎重に選ぶタイプなので、最初は信頼できるレビューを参考に手に取ったのです。 この第30巻下は、80年代から90年代初頭への転換期を描く重要な巻。国際的な平和活動への軌跡と、組織としての大きな転機が交錯する過程が丁寧に綴られています。フィクションとしての構成がしっかりしており、人間関係の深まりや葛藤も単なる思想啓発に留まらず、ドラマとして機能しているところは評価できます。 ただ、正直なところボリュームの多さには圧倒されます。フリーランスの身だからこそ、読む時間と精神的な集中力をかなり要求される作品です。また、特定の宗教観を前提とした世界観に全く異なる立場の読者がどこまで共感できるかは、個人差が大きいでしょう。 それでも、人物描写の丁寧さと、歴史的背景をエンタメとして組み込む手腕は見事だと感じました。続きが気になる構成になっているのも、さすがです。

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