斎藤の本棚
七帝柔道記II 立てる我が部ぞ力あり(2)

七帝柔道記II 立てる我が部ぞ力あり(2)

増田 俊也 KADOKAWA 2026年2月25日

感想

話題になっていた柔道部の物語ということで手に取りました。第2巻とのことでしたが、十分に単独で楽しめます。 最初は正直、柔道という限定的なテーマに引かれるか不安でしたが、読み始めると一気に引き込まれてしまいました。絶望的な状況にある北海道大学柔道部が、どのように立ち直っていくのか。主人公・増田俊也の視点から見える部員たちとの関係性、チームワークの築き方が実に丁寧に描かれています。 特に印象深かったのは、困難な状況の中でも前に進もうとする登場人物たちの姿勢です。柔道技術の細かい描写よりも、人間ドラマとしての重厚さに惹かれました。副主将として迷いながらもチームを導く増田の葛藤、主将・竜澤との関係など、スポーツ小説の枠を超えた人間関係の奥深さがあります。 家事や育児で日々を過ごす中だからこそ、こうしたチームの一員として何かを成し遂げたいという想いが胸に響きました。読み終わた後、自分たちの「チーム」である家族のことも考え直すきっかけになる、そんな素敵な一冊です。

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