マチネの終わりに

マチネの終わりに

平野 啓一郎

出版社:文藝春秋 出版年月日:2019/06/06

文藝春秋 | 2019/06/06

4.67
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みんなの感想

話題の平野啓一郎作品がついに文庫化されたので、さっそく手に取りました。自営業をしていると、人間関係や人生の選択について考える機会が多いのですが、この作品はそうした葛藤をこれ以上なく繊細に描いています。 たった三度の出会いで深く愛する二人の恋の行方を追うのですが、単純なラブストーリーではなく、年齢を重ねた大人だからこそ感じられる切実さが心に響きます。天才ギタリストとジャーナリストという異なる世界を生きる二人が交錯する様子が本当に美しい。 印象的だったのは、芸術と生活、グローバリズムなど現代的なテーマが自然に織り込まれていて、重厚さと読みやすさの絶妙なバランスです。最後のページを開けるのが惜しくなるほど、引き込まれました。 最終ページを閉じた後も、人生の選択や愛することの本質について考えずにはいられない。そんな至高の読書体験でした。自営業で忙しくても必ず時間を作ってでも読む価値がある一冊です。

話題の『マチネの終わりに』をようやく文庫で手に取りました。四十代という人生の転機で出会った二人の切実な恋を軸に、芸術、家族、グローバリズムなど現代的なテーマが見事に織り込まれていて、単なる恋愛小説ではないところが素晴らしい。 天才ギタリストとジャーナリストという異なる世界に生きる二人が、わずか三度の出会いでこれほど深く愛し合うというシチュエーション。最初は少し唐突に感じるかもしれませんが、読み進むにつれ、その切なさが身に沁みてきます。自営業の私も人生経験を積む中で感じるものがあり、共感することが多くありました。 平野啓一郎の緻密な表現力と、構成の巧みさには本当に感服します。最終ページへ向かうにつれて、予想外の展開が待っており、読み終わった時の余韻がいつまでも残ります。 最近の話題作の中でも特に評判だったのが納得できる、上質な読書体験でした。じっくり味わえる一冊として、同年代の女性にもぜひおすすめしたいです。

話題の『マチネの終わりに』、文庫化を機に読んでみました。期待値が高かったけど、正直それ以上でした。 天才ギタリストとジャーナリスト、たった三度の出会いなのに心がここまで揺さぶられるって…。平野啓一郎さんの筆力の凄さを感じます。二人の関係性の切なさが、読むたびに胸に迫ってくるんです。 特に印象的だったのは、芸術と生活、人生の選択といった重いテーマが恋愛ストーリーに自然と溶け込んでいる構成。小難しさを感じさせず、でも深い思考を促されるような不思議な読み心地でした。 専門学校の課題や日常の疲れで心が疲れてるなって時に読むと、さらに沁みるかもしれません(笑)。最後のページを閉じるのが本当に惜しい—この表現、大げさじゃなく本当だなって思いました。 恋愛小説としてはもちろん、人生について考えたい大人向けの一冊。同世代からもっと上の世代にも読んでほしい。これは確実に再読します。