話題の『マチネの終わりに』、文庫化を機に読んでみました。期待値が高かったけど、正直それ以上でした。 天才ギタリストとジャーナリスト、たった三度の出会いなのに心がここまで揺さぶられるって…。平野啓一郎さんの筆力の凄さを感じます。二人の関係性の切なさが、読むたびに胸に迫ってくるんです。 特に印象的だったのは、芸術と生活、人生の選択といった重いテーマが恋愛ストーリーに自然と溶け込んでいる構成。小難しさを感じさせず、でも深い思考を促されるような不思議な読み心地でした。 専門学校の課題や日常の疲れで心が疲れてるなって時に読むと、さらに沁みるかもしれません(笑)。最後のページを閉じるのが本当に惜しい—この表現、大げさじゃなく本当だなって思いました。 恋愛小説としてはもちろん、人生について考えたい大人向けの一冊。同世代からもっと上の世代にも読んでほしい。これは確実に再読します。