斎藤の本棚
京都寺町三条のホームズ(23)アートの巡礼 前編

京都寺町三条のホームズ(23)アートの巡礼 前編

望月麻衣 双葉社 2026年6月10日

感想

このシリーズ、気がつけば23巻まで来たんですね。もう立派な息の長い作品です。今回はロンドンが舞台ということで、いつもの京都から視点を移した新鮮さが感じられました。 真城葵が美術プロジェクトのスタッフに選ばれてロンドンへ向かうというストーリー展開は、シリーズを長く読んできた身としてもワクワクさせられます。国際的な美術の世界での事件というのは、これまでのパターンとは違う知的な興奮がありますね。 相変わらず家頭清貴との絡みも絶妙で、二人の掛け合いが心地よい。事件の謎解きの部分も丁寧で、推理小説としての満足度も高いです。ただ、今巻は少し登場人物が増えた分、人間関係の把握に少し時間がかかったのは正直なところ。 人気シリーズを読み続けるのは、こうした安定感があるからこそなんだと改めて感じます。次巻の続きも気になりますが、まずは今のペースで話題の本を追いかけていきたいですね。京都ものが好きな人にもそうでない人にも、このシリーズはおすすめできる良さがあります。

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