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映画ノベライズ かくかくしかじか

映画ノベライズ かくかくしかじか

せひら あやみ / 東村 アキコ / 伊達さん 集英社 2025年4月25日

感想

最近、映画化作品のノベライズ本が話題になっているというので、この『かくかくしかじか』を手に取ってみました。東村アキコ先生の名作漫画が原作だということで、期待を持って読み始めたのですが、率直に言って可もなく不可もなく、といったところですね。 漫画家志望の少女と厳しい絵画教師の出会いという、人情味のあるストーリーは悪くありません。実話をベースにしているということで、登場人物たちの心情がリアルに描かれているという点は評価できます。映画を小説化した作品ということで、映像的な表現を言葉で再現しようとする試みも感じられます。 ただ、私がこれまで読んできた漫画のノベライズと比べると、何か物足りない印象が残りました。映画という制限された時間の中での物語が、文字化されることで、かえって平坦に感じられてしまったのかもしれません。原作漫画の魅力を知っている読者には、特に新しい発見が少ないように思いますし、映画未見の方でも、この文庫本だけで完全に満足できるかは疑問です。 自営業生活も長いので、いろいろな本を読んできましたが、このような中庸な作品もあるということでしょう。全く無駄ではありませんでしたが、今後の選書では、もう一度検討したいという印象です。

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