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時間と人間

時間と人間

村上陽一郎 東京大学出版会 1981年3月1日

感想

最近、新聞で「時間と人間」という本が話題に上っているのを見かけてね。80年も生きていると、時間というものの重みが身にしみてわかるようになる。これは読んでおかねばと思って手に取りました。 東京大学出版会らしい、格調高い人文学的なアプローチが好ましい。著者の思索の深さが随所に感じられ、単なる時間管理術の本ではなく、人間の本質に関わる問題として時間を考察している点が印象的でした。 自営業をずっとやってきた私にとって、時間の使い方は生死に関わる問題だった。その経験からすると、この本の指摘は非常に腑に落ちるものばかり。若い頃は気づかなかった時間の価値について、改めて考え直させてくれます。 文章は決して難しくはないが、じっくり読まなければならない。急いで読むべき本ではありませんね。80になってなお、人生観を揺さぶられるような良書と出会えるのは幸せなことです。話題の本というだけでなく、確かな思想的重みを持った作品だと感じました。

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