莉子の本棚
感想

映画化された作品だと聞いて、どんなお話なのか気になって手に取ってみました。正直なところ、テレパスなんて設定が出てくるのは、これまで避けていたジャンルだったのですが、予想外に引き込まれてしまいました。 木絵という主人公の妄想癖がとても愛らしくて、彼女の日常的で少しおかしな考え方を読んでいると、思わず微笑んでしまいます。一見平凡に見える女子社員が、実は誰もが共感できるような悩みや夢を持っている。そういう人間らしさが丁寧に描かれているんですね。 そして光正という男性が、テレパス能力を持ちながらも人間らしく葛藤している様子も素敵です。超能力という非現実的な設定を使いながらも、相手の気持ちを理解することの大切さを教えてくれるような作品になっています。 小説として読みやすく、心温まるストーリーが展開していきます。慎重に選ぶ私も、この一冊なら自信を持ってお勧めできます。文庫本でちょうどよい分量で、読み始めたら最後まで手放せませんでした。

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