殺し屋の営業術

殺し屋の営業術

野宮 有

出版社:講談社 出版年月日:2025/08/29

講談社 | 2025/08/29

4.25
本棚登録:7人

みんなの感想

感想

テレビで話題になっているのを見かけて、少し警戒しながら手に取った一冊です。殺し屋という物騒なテーマで、最初は躊躇いもありましたが、江戸川乱歩賞受賞作と知り、また多くの著名な作家さんが推薦されていたので、思い切って読んでみました。 正直なところ、予想をいい意味で裏切られました。タイトルの生々しさに反して、この本は人間関係や仕事の本質、人生の選択について深く考えさせる作品なのです。主人公が「営業術」という日常的なテーマを通じて、自分の在り方や周囲との関係性にどう向き合うのか、その過程がとても丁寧に描かれています。 ページをめくる手が止まりませんでした。ボランティア活動をしていると、人間関係の難しさや複雑さをよく感じますが、この物語はそうした現実の一面を映し出しているような気がします。読み進めるごとに、主人公が何かに気づき、変わっていく様が自然で、説得力がありました。 これまでのミステリーや冒険小説とは違う、心理的な深さがあります。ご年配の方にも、若い世代にも読んでいただきたい、バランスの取れた素敵な作品だと感じます。

感想

話題の『殺し屋の営業術』、やっと読みました。王様のブランチで受賞しているし、本屋大賞のノミネート作だから、きっと素晴らしいんだろうと期待していたんですけど...。 確かに設定は面白いんですよ。殺し屋という非日常的な職業を、営業術という日常的な視点で描くというところに工夫が感じられます。東野圭吾さんや湊かなえさんも絶賛しているので、一流の作家陣が認めた作品なんだなというのは伝わってきます。 ただ、読んでいて心が揺さぶられるような瞬間がなかったというか。主人公の内面描写は丁寧だけど、どこか淡々としている印象を受けました。パート勤務で毎日が同じように流れている身としては、もっと感情的にグッと引き込まれるものを期待していたんです。 話題の本だから読まなきゃと思う気持ちもありますし、実際に読めば納得できる部分もあります。でも個人的には「話題だから」という理由で手に取るのと、内容の評価は別問題なんだなと改めて感じた一冊でした。話題の本好きには必読かもしれませんが、期待値ほどではなかったというのが正直な感想です。

感想

話題沸騰中の一作、手に取った。江戸川乱歩賞受賞というのは伊達ではない。 「殺し屋の営業術」とは何とも挑発的なタイトルだが、単なる奇をてらった作品ではない。ビジネス書のような体裁をした小説という、このハイブリッドなアプローチが実に巧みだ。営業という日常的な活動を通じて、人間の本質に迫っていく。58年生きてきた身としても、組織の中で営業に携わってきた経験が、この物語を読む時の視点を深めてくれた。 何より驚いたのは、主人公の内面描写の緻密さだ。一見無情に見える主人公が、徐々に変わっていく過程が自然で説得力がある。東野圭吾が「読み手の心を掴む力」と評したのも納得だ。現代社会のシニカルさを描きながらも、人間らしさを失わない絶妙なバランス感覚。 ビジネスパーソンなら誰もが感じたことのある葛藤や違和感が、ここまで洗練された形で表現されているのは稀だ。最近の話題作の中でも、これは確かに読む価値がある。

感想

最近テレビやラジオで話題になっているこの作品、どうしても気になって手に取ってみました。江戸川乱歩賞を受賞し、王様のブランチでも受賞しているというので、相当な力作なんだろうと予想していたのですが、その期待は裏切られませんでした。 「殺し屋の営業術」というタイトルから、少々物々しい内容かと思っていたのですが、実際に読んでみると、主人公の人間臭い葛藤や心の動きが丁寧に描かれていて、単なるサスペンス小説ではないんですね。この年になると、キャラクターの内面描写がどれだけ説得力を持つかが、本の価値を左右すると感じます。 東野圭吾さんも推薦されているように、読み手の心を掴む力が本当にある。テンポよく読め、徹夜してしまいそうになるほど引き込まれました。今時の流行りの本というのは侮れないものだと、あらためて認識した次第です。八十の身で、まだこうして夢中になれる本に出会えるのは、本当に幸せなことだと思います。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ