莉子の本棚
感想

『日日是好日』の続編と聞いて、迷わずに手に取りました。前作がとても心に残っていたからです。 この『好日日記』は、二十四節気という細かい季節の移ろいを、茶道の世界から丁寧に綴った作品ですね。春夏秋冬の大きな括りではなく、梅の香りが漂き始める「立春」、花吹雪の「清明」、薫風の「立夏」……こうした一瞬一瞬の美しさを切り取っていく。読んでいると、自分が見落としていた季節の表情にはっと気づかされます。 ボランティアの仕事で季節の変化を感じることが多いのですが、この本を読むことで、その変化がより一層尊いものに思えました。茶道という日本の伝統の中に、季節がこんなにも丁寧に組み込まれていたのだなと改めて感動しました。 文庫本という手軽さも良く、何度でも手に取りたくなる一冊です。人生経験を重ねた今だからこそ、こうした繊細な季節の移ろいが心に深く沁みわたるのだと感じます。迷っている方には、心からお勧めしたいです。