DETECTIVE X CASE FILE #2 ブラックローズ

DETECTIVE X CASE FILE #2 ブラックローズ

出版社:SCRAP出版 出版年月日:2024/09/27

SCRAP出版 | 2024/09/27

4.00
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

道尾秀介さんの作品は以前から気になっていたのですが、この「ブラックローズ」は脱出ゲーム型の仕掛けということで、正直なところ最初は戸惑いました。ただ、他の方のレビューを参考にしながら手に取ってみると、これが予想外に面白い経験でしたね。 ホテルのパーティで起きた殺人事件という舞台設定は、古典的ながらも親しみやすく、登場人物たちの証言や資料を辿りながら謎を解いていく過程が、まるで自分も捜査に参加しているような臨場感をもたらします。年を重ねた身としては、こうした参加型の読書体験は新鮮でした。 ただし、提示される情報の量が相当あるので、時に読み返す必要も生じます。それがいくらか手間に感じる瞬間もありましたが、その代わりに真実に辿り着いた時の達成感は格別です。何度も考え直させられる構成は、著者の仕掛けの巧みさを感じさせます。 慎重派の私でも楽しめた一冊。知的興奮を求める方には、特におすすめできます。

感想

脱出ゲームとミステリが融合した作品とのことで、正直なところ半信半疑で手に取ってみました。ところが読み進むにつれ、その構成の巧妙さにすっかり引き込まれてしまいました。 道尾秀介の緻密な構成力と、SCRAPのゲーム設計のノウハウがうまく噛み合っているんですね。単なる物語を読むのではなく、提示された写真や証言から自分たちで真実を推理していく楽しさがある。ホテルのパーティという限定的な舞台設定も、事件の複雑さを引き立たせています。 登場人物たちの不可解な証言の数々、一見すると矛盾しているように思える証拠の数々。それらをどう繋ぎ合わせるか、どの情報が本当で何が嘘なのか。管理職として日々判断を下してきた身としては、その推理プロセスそのものが知的興奮につながります。 若干、情報量の多さに戸惑う場面もありますが、それもまた謎解きの醍醐味。気軽に読書を楽しみたい時間帯にはぴったりの一冊です。

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