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黄色い家

黄色い家

川上未映子 中央公論新社 2023年2月20日

感想

話題になっていたので、少し躊躇しながら手に取った一冊です。犯罪という重いテーマを扱いながらも、少女たちの心理描写がこんなにも繊細で、そして切実に響いてくるとは思いませんでした。 「黄色い家」という共同生活の場が、希望の場所であり、同時に絶望の場所でもあるという二面性が、物語全体を通して緊張感を保ち続けています。なぜ彼女たちが罪を犯さざるを得なかったのか、その必然性が自然に理解できるようになっていて、単なる犯罪小説ではなく、生きることの難しさについて深く問いかけてくる作品だと感じました。 フリーランスとして自分で人生を切り盛りしている身だからこそ、社会の枠からこぼれ落ちた人たちの行動と心情が、他人事に思えませんでした。登場人物たちの葛藤や選択が、どれもが重みを持って感じられます。 衝撃的な場面も多いですが、読む価値は十分にあります。現代文学の力強さを改めて感じさせてくれた一冊となりました。

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