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感想

地球滅亡まであと3年という世界設定を聞いた時点で、どうしても読みたくなりました。そういう極限の状況で人間ってどう行動するんだろう、という素朴な疑問への答えがここにあるんじゃないかって。 読んでみると、思ったより絶望的ではなくて、むしろ人間らしさに満ちた話ばかり。仙台の団地に住む様々な人たちが、滅亡という共通の危機に直面しながらも、それぞれ別の人生を生きている。家族との関係、隣人との距離感、仕事や恋愛に対する向き合い方—日常のもめごとや喜びが、却ってこんな時だからこそ輝いて見える不思議さ。 各編が連作になっているので、違う視点から同じ世界が映っていくのが面白かったです。大学院の論文に疲れた頭で読むのにちょうどいい、程よい重さの短編集。重いテーマなのに、ページをめくる手が止まりませんでした。「限りある生」って、実は今この瞬間のことなんじゃないか—そんなことを考えさせられる一冊です。