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書店主フィクリーのものがたり

書店主フィクリーのものがたり

ガブリエル・ゼヴィン / 小尾 芙佐 早川書房 2015年10月22日

感想

書店という場所の魔力にすっかり引き込まれました。こんなに温かい物語があるんだって、読み終わった後もしばらく余韻に浸ってました。 フィクリーという店主のキャラクターが本当に素敵なんです。捨てられた幼児マヤを見つけて育てるという、普通では考えられない出来事から始まる物語なんですけど、不思議と自然で、むしろその愛情の形に引き込まれる。本を通じて人間関係が紡がれていく様子が、大学院で様々な専門書に囲まれている私にとって、本当に心が温かくなるような感覚でした。 島という限られた空間で、書店という限られた場所で、それでも広大な世界が広がっていく。本ってそういう力を持ってるんだって改めて気付かされました。重い雰囲気ではなく、気軽に読める優しさの中に、人生について考えさせられる深さがあるのが最高。 本好きな人はもちろん、そうでない人にも読んでほしい一冊です。疲れた時の最高の相棒になると思います。