雄一の本棚
感想

話題の本だから一度は読んでおこうか、くらいの軽い気持ちで手に取ったんですが、思いのほか引き込まれてしまいました。 ホモ・サピエンスがなぜここまで繁栄したのか、という素朴な問いに対して、著者は「虚構の力」という切り口で説明していく。国家も貨幣も企業も、実は人間が創り出した共通の物語に過ぎない、という視点は確かに目からウロコです。自営業やってると、実務的な部分で日々奮闘しているわけですが、そういう現実的なビジネスの背景にある壮大な歴史的文脈が見えてくるのは興味深い。 分量が多いうえに、時間軸も空間的スケールも大きいので、読み始めは少し気力がいります。でも一度ペースをつかむと、人類史の大きな流れを俯瞰する面白さにすっかりハマってしまう。専門的な記述もありますが、基本的には一般向けに書かれているので、特別な知識がなくても楽しめるのが良い。 上巻を読み終わった今、下巻も当然読み進めたくなっています。人類史を広く学びたい人、思想書が好きな人にはまず間違いなくお勧めできる一冊ですね。

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