雄一の本棚
感想

「このミス」で高く評価されているというのを聞いて、興味本位で手に取った一冊です。時効まであと7日間という設定は、なかなか斬新でしょう。 読み進めてみると、警察小説の骨組みはしっかりしているのに、単なる犯人逮捕ものには留まらない奥深さが感じられます。連作形式で、異なる事件を通じて、警察官たちの人間ドラマが丁寧に描かれているのが印象的でした。特に、事件追跡の緊迫感と個々の登場人物の葛藤のバランスが上手い。自分も自営業で人間関係の複雑さを知っているからか、キャラクターの行動や決断に説得力を感じます。 息つく間もなく引き込まれるような面白さではありませんが、じっくり腰を据えて読む価値のある作品だと思います。仕事の合間に少しずつ読み進めるのに、丁度良いペースで楽しめました。サスペンスとヒューマンドラマの両立、警察小説というジャンルの可能性を感じさせてくれる秀作です。

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