みくの本棚
感想

ネットの話題で見かけて、気になっていた『海のシンバル』をようやく手に取りました。こんなお話が「小説家になろう」で一位になっていたなんて、今の若い人たちは本当に感性が豊かなんだなと感心します。 下関のラブホテルという一風変わった舞台設定に、最初は戸惑いましたが、読み進むうちに引き込まれてしまいました。気送管を通じた手紙のやり取りというアイデアが秀逸で、直接触れられない二人だからこそ伝わる想いの深さがページをめくる手を止められなくなります。 現代の若い世代の、複雑で繊細な心情が丁寧に描かれていて、私たちの世代では想像しにくい部分も多いのですが、だからこそ新鮮に感じました。切ない物語ですが、希望も感じさせてくれます。 パート帰りの疲れた体を癒してくれるような、そして心をしんと静めてくれるような読書体験になりました。話題作と聞いて手を出してみて正解でした。

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