あの日、僕と君が見た空は

あの日、僕と君が見た空は

望月麻衣

出版社:スターツ出版 出版年月日:2026/04/28

スターツ出版 | 2026/04/28

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

新聞の書評欄で見かけて、すぐに図書館に予約してしまいました。『唄を忘れた灯台守』です。 灯台守という珍しい職業を通じて、人生の深い部分を描いた作品ですね。孤独な環境の中で、主人公がどのように心の声と向き合うのか、その過程がとても丁寧に綴られていて引き込まれました。 読んでいて思ったのは、この本は年を重ねた人間だからこそ余計に響く物語だということです。若い頃は気づけなかった、人生の淋しさとその中での小さな喜び。そうしたものが自分の経験と重なって、ページをめくる手が止まりませんでした。 文章も素敵で、灯台という場所の描写が本当に美しい。朝日が差す描写の場面では、思わずため息が出てしまったほど。海風が感じられるようでした。 何か話題の本を探していらっしゃる方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。パート帰りの電車の中でも読みやすいですし、心がじんわり温かくなるような読後感も素晴らしい。本当にいい出会いでした。

感想

話題になっていたので手に取ってみました。灯台守という珍しい職業を題材にした作品ということで、どんな世界が描かれるのか興味津々でしたね。 読み始めると、確かに独特の世界観が広がっていて、その点は魅力的です。ただ、正直なところ全体的には少し散漫な印象が拭えません。せっかく面白い素材があるのに、物語がどこへ向かっているのか、登場人物たちの心情がなぜそう動くのか、もう少し深く掘り下げてほしかったと感じました。 短編のような短さなのか、それとも長編なのか、構成についても何か腑に落ちない部分がありました。文章は読みやすく、描写も悪くないのですが、そこから何か大切なメッセージを受け取ろうとしても、もやもやした感覚が残ってしまいます。 話題の作品だからこそ期待値が高まっていたのかもしれません。及第点ではありますが、個人的には心に残る一冊にはならなかったですね。気になる方は図書館で試し読みしてみるのもいいかもしれません。

感想

仕事の疲れを癒してくれる一冊を探していたとき、この本を手に取りました。灯台守という一見地味な職業を題材にしながら、こんなにも温かみのあるストーリーが展開するとは予想外でした。 医療の現場にいると、毎日が忙しく、人間関係も複雑です。だからこそ、この作品に描かれる静寂と、そこに息づく人間らしさが心に沁みました。灯台という限定された空間の中で、登場人物たちが何を見つめ、どう向き合っていくのか。その過程が丁寧に描かれていて、ページをめくる手が止まりませんでした。 エッセイ的な部分も随所にあって、灯台の歴史や役割についての知識も自然に得られたのが良かったです。決してメッセージ性が押し付けがましくなく、読み手の心に静かに届く。そういう物語って、実は一番心に残るんですよね。 年を重ねるごとに、派手さより深さを求めるようになった自分にぴったりでした。疲れた心を優しく包んでくれる、そんな一冊です。

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