うぽっぽ同心十手裁き 迷い蝶
中央公論新社 | 2026/01/22
みんなの感想
最近テレビでも取り上げられていた「十手裁き」シリーズの最終巻ということで、気になって手に取りました。江戸の時代小説というと難しいのかと思っていたのですが、この本は本当に読みやすくて引き込まれてしまいました。 主人公の勘兵衛が過去の悔やみと向き合いながら、事件に立ち向かっていく姿勢に胸を打たれます。私たちも人生を重ねるにつれて、色々な背負うものが増えていくものですから、その複雑な心情がとても自然に描かれていると感じました。 事件の真犯人への道筋も見事で、最後まで予想がつかないまま、ぐいぐい引き込まれます。途中で登場する様々な人物も立体的で、昔の江戸の世界が目の前に浮かんでくるようです。 シリーズを通して読んできた方なら絶対に満足できる終わり方だと思います。最終巻だからこその重みもあり、本当に素敵な作品に出会えました。文庫本なので手軽に持ち運べるのも、このくらいの年代には嬉しいですね。ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。
江戸時代の事件を追う謎解きミステリーって、最近SNSでも話題になってるからチェックしてみました!同心・勘兵衛が過去の悲しみと向き合いながら事件を追う話なんですけど、これがめっちゃ引き込まれる。 シリーズの最終巻ということで、キャラたちの背景にある因縁が全部つながってくるのがすごい。消えた看板娘、殺人事件、そして勘兵衛の妻の失踪事件—最初はバラバラに見える要素が次々と絡み合ってきて、ページをめくる手が止まりませんでした。柏木兵馬のキャラの変化とか、勘兵衛の心理描写もリアルで、単なる謎解きじゃなくて人間ドラマとしても深い。 江戸の町並みや風俗の描き方も細かくて、まるで時代に引き込まれる感覚。文庫本だから持ち運びやすいのも◎。漫画とはまた違う面白さで、こういう大人っぽい本も読んでみるのアリだなって気づかされました。シリーズ最終巻まで来たら絶対読むべき!
「十手裁き」シリーズの最終巻ということで、かなり慎重に読み始めたのですが、正解でした。長尾勘兵衛という主人公の抱える過去の重さと、現在の事件がこんなにも緻密に絡み合うとは思いませんでした。 水茶屋の看板娘失踪という表面的には単純な事件が、実は複数の因縁が交錯する深刻な事態へと発展していく過程が見事です。特に勘兵衛が妻の失踪事件と重ね合わせる場面では、キャラクターの内面的な揺らぎがしっかりと伝わってきました。 時代小説として充分な娯楽性を保ちながら、人物の心理描写に注力している点がこの作品の強みだと感じます。エンジニアの仕事柄、ロジカルな展開を求める傾向がありますが、この作品はプロット的にも登場人物の動機付けについても隙がなく、最後まで引き込まれました。 シリーズの完結巻として、主人公の長年の懸案にどのような決着がつくのかという期待値も高かったのですが、期待以上の納得感を得られました。時代小説ファンはもちろん、人物描写に定評がある作品を探している方にもお勧めできます。
図書館で見かけて、シリーズ最終巻ってことで手に取ってみました。江戸時代の同心が事件を解く時代冒険譚ですね。 面白いは面白いんですけど、正直なところ期待値と合わなかったというか。登場人物の過去が複雑に絡み合う設定は良いし、ミステリー的な引っかかりもあるんですが、物語がちょっと重い雰囲気で進んでいく割に、終わり方がスッキリしない感じがしました。最終巻だからもっと盛り上がると思ってたけど、なんか途中から話についていくのが大変で。 勘兵衛っていう主人公の過去のトラウマと現在の事件が繋がってるっていう構造は面白いんですよ。でも文庫本の厚さの割には、登場人物の心情描写が多くて、事件の謎を解くスピード感がちょっと足りない気がします。 ライトノベルとか漫画をよく読む身としては、もう少しテンポよく読めると良かったな。時代小説を深く読み込みたい人には良さそうですが、僕みたいに軽く楽しみたい系の読者には微妙かもです。