みくの本棚
感想

最近、図書館で古典の棚をふらふらしていたら、この本が目に留まりました。平安時代の話題の書という触れ込みだったので、つい手に取ってしまいました。 正直なところ、最初は難しいのではないかと心配していたのですが、意外とすんなり入り込めました。藤原公任という方が選りすぐった和歌や漢詩が、季節ごとに丁寧に並べられています。春の訪れ、自然の移ろい、そして人間関係の機微まで、千年も前の作品とは思えないほど私たちの心に響くんですね。 特に素敵だと感じたのは、シルクロード経由で伝わってきた文化と日本の美意識がここまで交わっているということです。何度か読み返していくうちに、平安貴族たちの繊細な世界観が少しずつ見えてきた気がします。パート帰りの疲れた頭で、短い詩や歌をつまみ読みするのに、ちょうどいい一冊です。古典に苦手意識がある方にこそ、一度手にしてみていただきたい。