和漢朗詠集

和漢朗詠集

川口 久雄

出版社:講談社 出版年月日:1982/02/08

講談社 | 1982/02/08

4.50
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

古文の授業で『和漢朗詠集』を初めて知ったとき、正直なところ退屈そうだなと思っていました。でも実際に手に取ってみると、これが本当に素晴らしい。平安時代の公卿・藤原公任が選んだ東西の詩歌が一冊に収められているんですが、千年前の作品とは思えないほど新鮮で、自然への向き合い方や人間の感情の描き方が現代にも通じるんです。 特に印象的だったのは、白楽天や菅原道真の漢詩と、紀貫之たちの和歌が共存している点。異文化の詩歌を組み合わせることで、より深い美意識が生まれているように感じます。季節ごとに整理されているのも読みやすく、春の立春から始まるその構成自体も美しい。 講談社文庫の版は読みやすい現代語訳も付いていて、高校生の自分でも作品世界に没入できました。文学史の授業で『平家物語』の背景にこの作品があったことを知ると、さらに興味深くなります。日本の古典文学に真摯に向き合いたい人には、これ以上ない入門書だと思います。

感想

最近、図書館で古典の棚をふらふらしていたら、この本が目に留まりました。平安時代の話題の書という触れ込みだったので、つい手に取ってしまいました。 正直なところ、最初は難しいのではないかと心配していたのですが、意外とすんなり入り込めました。藤原公任という方が選りすぐった和歌や漢詩が、季節ごとに丁寧に並べられています。春の訪れ、自然の移ろい、そして人間関係の機微まで、千年も前の作品とは思えないほど私たちの心に響くんですね。 特に素敵だと感じたのは、シルクロード経由で伝わってきた文化と日本の美意識がここまで交わっているということです。何度か読み返していくうちに、平安貴族たちの繊細な世界観が少しずつ見えてきた気がします。パート帰りの疲れた頭で、短い詩や歌をつまみ読みするのに、ちょうどいい一冊です。古典に苦手意識がある方にこそ、一度手にしてみていただきたい。

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