上月城忠義 北近江合戦心得(〈七〉)

上月城忠義 北近江合戦心得(〈七〉)

井原 忠政

出版社:小学館 出版年月日:2026/03/06

小学館 | 2026/03/06

4.12
本棚登録:9人

みんなの感想

感想

話題になっていたこのシリーズ、やっと手に取ることができました。戦国時代の合戦ものというと、どうしても男性向けのイメージを持っていたのですが、この作品は違いますね。 浅井視点で豊臣兄弟の躍進を描くというユニークな構成が面白く、毎回引き込まれます。与一郎という人物を通して、義を貫くことの難しさや、時代の流れに翻弄される人間の葛藤が丁寧に描かれているんです。七巻目ということで、キャラクターへの思い入れもひとしおです。 黒田官兵衛と竹中半兵衛という名高い軍師たちの電撃戦の作戦も、目に浮かぶようにわかりやすく書かれていて、歴史小説としての重みもあります。秀吉の非情さと與一郎の苦悩の対比も見事です。 小学館の文庫本は読みやすいサイズで、パート帰りの疲れた時間にもぴったり。歴史好きはもちろん、人間ドラマとして楽しみたい方にも自信を持ってお勧めできます。次の巻が待ち遠しくなりました。

感想

この『上月城忠義 北近江合戦心得』、話題になってるので手に取ってみたんですが、本当に面白かった!豊臣兄弟の成り上がりの歴史を、元浅井氏の視点から描いているという設定がいいですね。 特に印象的だったのは、与一郎という主人公のキャラクター。秀吉の容赦ない戦略に翻弄されながらも、自分たちの義を貫こうとする葛藤が丁寧に描かれていて、57年生きてきた私だからこそ共感できる部分がたくさんありました。 黒田官兵衛と竹中半兵衛という双璧の軍師の活躍シーン、野戦での迫力ある描写も素晴らしい。歴史小説としてのエンタメ性もあって、ページをめくる手が止まりませんでした。秀長を欠いた秀吉が下す決断の重みとか、戦国時代特有の人間関係の複雑さも感じさせてくれます。 累計30万部超えというのも納得。歴史が好きな方はもちろん、人間ドラマとしても秀逸な一冊だと思います。シリーズもの(〈七〉)のようなので、これからの巻も読んでみたいと考えています。

感想

歴史冒険小説として、これはなかなかの傑作だ。豊臣家の成り上がりを元浅井氏の与一郎という視点から描く設定が面白く、一気に引き込まれた。 秀吉と官兵衛、半兵衛といった名将たちが織りなす戦略の綾、そして与一郎一家が抱える義理と現実のジレンマが丁寧に描かれている。特に印象的なのは、非情な采配を下す秀吉と、それに翻弄される主人公の葛藤だ。権力のために理想を曲げるのか、それとも……という問題は今の時代にも通じるものがある。 シリーズ七巻目ということだが、この巻は人物たちの感情的な揺らぎと戦場での緊迫感が上手く両立している。文庫本という気軽さで、こうした歴史冒険小説を楽しめるのは素晴らしい。著者の筆の運びも堅すぎず、スッと物語の世界に入っていける。 自営業で忙しい日々だからこそ、こういった歴史冒険小説でリフレッシュできるのはありがたい。続きが気になる一冊だ。

感想

最近、話題の本をよく人に勧められるので手に取ってみました。この『上月城忠義』は累計30万部を突破した人気シリーズの第7巻とのこと。豊臣秀吉の成り上がりを元浅井の視点から描くという、なかなか珍しい角度の歴史冒険小説です。 読んでみて驚きました。戦国時代の激動の中で、主人公・与一郎がいかに葛藤し、選択を迫られるのかが実に丁寧に描かれているんです。黒田官兵衛と竹中半兵衛という双璧の軍師が登場する上月城の戦いは、歴史の教科書では数行で済まされてしまう出来事ですが、この作品ではそこに人間ドラマが息づいている。 70代の身ですが、こういう歴史冒険小説はボランティア活動の合間の息抜きに最適です。義を重んじる登場人物たちの姿勢は、今の私たちが忘れかけている大切なものを思い出させてくれます。シリーズを通して読む価値のある、質の高い文庫本だと感じます。

感想

戦国時代の合戦を描いた歴史小説ということで、手に取ってみました。豊臣秀吉の成り上がりを元浅井氏の視点から追う設定は面白いですね。与一郎という主人公のキャラクターも立っていて、秀吉や黒田官兵衛といった実在の武将たちとの関わり方が興味深い。 ただ、正直なところ、この巻は少し地味に感じてしまいました。上月城の合戦という歴史的には重要な事件を扱っているはずなのに、どうも盛り上がりに欠ける。与一郎が秀吉と何か取引をするという伏線も気になりますが、そこまでドラマティックには感じられませんでした。 文庫本としては読みやすいし、文章も悪くないんですけれど、シリーズの七巻目ということもあって、長く続く物語の一コマに過ぎないという感じがぬぐえません。シリーズファンなら楽しめるのかもしれませんが、単独で読むと「まあこんなもんか」という印象になってしまいますね。気軽に読むにはちょうどいい作品です。

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