てつの本棚
ちびっこ錬金術師の恩返し(2)

ちびっこ錬金術師の恩返し(2)

るあか アルファポリス 2026年3月11日

感想

第二巻まで来ると、このシリーズの魅力がより一層引き出されているように感じます。前巻でジルに拾われたノエルが、今度は実際の冒険へと踏み出していく展開は、読んでいて自分も一緒に旅をしている感覚になりますね。 何より良いのは、子どもの視点で異世界の不思議さが描かれているところ。妖精が案内する森や、きらめく海岸といった舞台設定は、大人が読んでも充分に引き込まれる美しさがあります。教室での日常から解放されて、こうした純粋なワクワク感を味わうのは貴重です。 相棒のくろすけとの掛け合いも相変わらず楽しいですし、仲間たちとの関係性が深まっていく過程も丁寧に描かれています。ノエルが錬金術を通じて成長していく姿を見守る感覚は、教員としての視点とも重なって、特に好感が持てました。 ただ、若干テンポが穏やかすぎる部分もあり、もう少しドラマティックな盛り上がりがあってもいいかなという気はします。それでも、気軽に読み進められるファンタジーとしては十分な出来。続きが気になります。

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