読むだけでわかる「微分」 考え方から証明、そして大学数学まで

読むだけでわかる「微分」 考え方から証明、そして大学数学まで

永野 裕之

出版社:講談社 出版年月日:2026/01/22

講談社 | 2026/01/22

3.44
本棚登録:9人

みんなの感想

感想

孫から「おじいちゃんも数学やってみたら?」と勧められて手に取ってみました。正直、62年生きてきて微分なんて縁がないと思っていたのですが、この本は読み物として楽しめるというので興味を持ちました。 入門編は確かに読みやすくて、微分がどういう考え方なのかが何となく理解できます。昔の数学者たちがどう考えていたのかという歴史的背景もあって、それは面白かった。中級編も一応目を通しましたが、ここからは正直なところ頭がついていくのが大変。公式が出てきたり証明が複雑になったりして、「読むだけ」ではなく、ノートとペンが必要になってくる感じです。 可もなく不可もない、というのが率直な感想ですね。入門編としては良い本だと思いますが、私のような素人が中級以上を理解するには、もっと時間をかけて勉強する覚悟が必要。気軽に読む分には楽しめますが、そこから先は別物という印象です。

感想

昨今、高齢者向けの学習本が話題になっているとのことで、この一冊を手に取ってみました。微分という、かつての学生時代に苦手だった分野を改めて学び直すというのも、なかなか良い刺激になるだろうと思ったのです。 入門編は確かに読み物として楽しく、歴史的背景を交えながら微分の本質が説かれています。この部分は新書らしく、わかりやすい。ただ、中級編以降は数式が増えていき、正直なところ私のような素人には追い切れない部分も出てきました。証明の過程を丁寧に追おうとしても、やはり頭に入りきらない。それでも「読むだけでわかる」というタイトルの通り、完全に理解しなくても、流れとしては把握できるような構成になっているのは工夫だと感じます。 上級編のテイラー展開やオイラーの公式という言葉は聞いたことがあるような、ないような。この深さまで必要か迷うところではあります。全体的には、きちんと書かれた教科書ですが、万人向けとは言い難いというのが率直な感想です。

感想

エンジニアなら微分の本質を理解しておくべき、という思いで手に取りました。正解でした。 この本の秀逸なところは、段階的なアプローチです。入門編では微分が「何であるか」という概念を歴史的背景を交えながら丁寧に説明していて、数式に苦手意識がある人でも純粋に「読み物」として楽しめます。私自身、大学時代に習った微分がこんなにシンプルな思想に基づいていたのかと改めて認識させられました。 中級編以降は徐々に数学的な厳密性が増していきますが、「なぜそうなるのか」という問いに一貫して答える構成になっているため、飛躍がありません。テイラー展開やオイラーの公式といった高度な概念についても、前提条件をしっかり整備してから解説するので、腑に落ちやすいです。 エンジニアとして、機械学習やシミュレーションの土台となる微分をもう一度きちんと理解したい方、あるいは部下に数学的な思考を教えたい時の参考書としても使えそう。新書という制約の中で、ここまで体系的にまとめた著者の力量は本物だと感じます。

感想

教員という職業柄、数学の教え方について常に考えているので、この本は参考になるかもしれないと手にとってみました。 入門編は確かに「読み物」として良くできていて、微分という概念がなぜ必要だったのか、歴史的背景から丁寧に説明されています。数学が苦手な人にも理解しやすい工夫が感じられます。中級編で証明に入ると、段階的な解説のおかげで論理の流れがつかみやすい。これは授業の参考になるなと思いました。 ただ、上級編になると少々駆け足になった感があって、テイラー展開やオイラーの公式まで到達するのに余裕がなくなる印象です。ボリュームとしても前半に比べて説明が簡潔になり、「読むだけで理解」という本のコンセプトが若干揺らぐ気がしました。 全体としては、微分を学び直したい社会人や、基礎を固めたい学生向けには悪くない一冊。ですが、大学レベルまで本当に「読むだけで」理解できるかというと、そこは疑問が残ります。新書という限られた枠の中での工夫は評価できますが、欲張りすぎているかなというのが正直な感想です。

感想

数学から目を背けてきた私が、この本を手に取ったのは、正直なところ自分の知識の欠落を埋めたいという焦りからでした。管理職として意思決定を迫られる際、データ分析やロジカルシンキングの根底にある数学的思考の重要性を痛感していたからです。 しかし、この本は単なる「わかりやすい解説書」ではありませんでした。入門編から始まる段階的なアプローチは、微分という概念の本質を掴むための巧妙な設計です。数学の歴史的背景を交えながら「なぜ微分が必要とされたのか」を問い直すことで、抽象的な数式が生きた知識へと変わっていきます。 特に評価したいのは、各段階での深掘りの丁寧さです。中級編で証明へ進む際も、「なぜそうなるのか」という根本的な問いに真摯に向き合っており、読み手の納得度が著しく高い。上級編のテイラー展開やオイラーの公式も、それまでの学習を踏まえることで、単なる暗記ではなく「理解」として頭に入ってきます。 限られた時間の中で学び続ける必要がある現代人にとって、この効率性と質のバランスは秀逸です。自分のような数学的素養に不安を感じる大人こそ、手に取る価値がある一冊だと確信しています。

感想

数学から遠ざかって久しい身だが、この本は本当に良い意味で裏切られた。微分という概念を、歴史的背景を交えながら丁寧に解きほぐしていく手法が秀逸だ。 入門編は純粋に読み物として成立しており、「微分とは何か」という根本的な問いに対して、まるで対話するかのように理解が深まっていく。その後、中級編で数学的な厳密性へと段階的に移行させるスタイルは、著者の構成力の高さを感じさせる。単なる説明ではなく、「なぜそうなるのか」という本質的な理由を追求する姿勢が貫かれている。 ただし上級編に向かうに従い、新書という限られたフォーマットの制約が若干見える。テイラー展開やオイラーの公式まで踏み込むなら、もう一段階掘り下げたかった部分もある。とはいえ、大学数学への導入としては十分だろう。 フリーランスとして様々な分野の知識が必要な身からすると、こうした「読むだけで理解できる」という入口が極めて実用的。久々に数学に向き合う良い機会をもらった一冊だ。

感想

高専の数学の授業で微分がめっちゃ苦手だから、わかりやすい参考書がないか探してたんですよね。で、SNSで話題になってたこの本を試してみたんです。 入門編は本当に読み物みたいで良かった。微分の歴史から説き起こすから、「あ、こういう理由で微分ができたんだ」って腑に落ちる感じ。図も多いし、難しい数式がいきなり出てこないので安心して読める。 ただ、中級編に入ると急に難しくなった気がします。証明も増えるし、いろんな関数が出てくるし。ここで「読むだけ」っていう触れ込みが本当かな?って思い始めました。個人差があるんでしょうけど、私には結構チャレンジングでした。上級編はもう別次元…テイラー展開とかオイラーの公式とか、大学の内容ですよね。 入門編だけなら星5つあげたい気分ですが、全体のバランスとしては、段階的には良いけど情報量が多めで、完全に読むだけでは理解しきれない人もいそうだなという印象です。

感想

久しぶりに数学の本を手に取ってみました。高校時代は微分でけっこう苦労した記憶があるので、「読むだけでわかる」というキャッチコピーに惹かれたんです。 入門編は確かに読み物として成り立っていて、微分という概念がどう生まれたのか、その背景が丁寧に説明されていました。数学の歴史を織り交ぜながらの解説は、単なる問題集とは違う魅力があります。ここまでの部分は、「あ、こういうことだったんだ」という気づきがあって、読んでいて楽しかった。 ただ中級編以降は、「読むだけ」という謳い文句の割に、やはり計算や証明が出てきて、ちょっと難度が跳ね上がった感じがします。別に悪いわけではないんですけど、気軽に読み進めるには若干の集中力が必要になってくる。自営業で忙しい日々の中では、途中でペースが落ちちゃいました。 悪い本ではないんです。むしろ丁寧だと思う。ただ、もっと気楽に読みたい人向けなのか、それとも本気で学びたい人向けなのか、立場が曖昧な印象は残りました。

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