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懐疑論

懐疑論

古田徹也 中央公論新社 2026年2月20日

感想

SNSで見かけた「フェイクニュース時代に必要な思考法」という言葉に惹かれて手に取りました。日々の仕事でも情報の取捨選択が重要だので、何か実用的なヒントがもらえるかなという期待でした。 本書は古代ギリシアから現代までの懐疑論の発展を辿りながら、「判断を保留する」という思考法の重要性を説きます。デカルトやヒュームといった思想家たちの議論が分かりやすく整理されているので、哲学の基礎知識がない私でも読み進められました。 ただ、正直なところ「なるほど」と頷きつつも、心に残るような深い洞察には欠けた印象です。懐疑的に物事を考えることの大切さは理解できますが、では実際に日常でどう応用すればいいのか、という部分がやや曖昧に感じられました。入門書としては及第点ですが、もっと具体的な事例や実践的なアドバイスがあれば、さらに良かったかもしれません。 気軽に読める新書として悪くはないですが、特に心を掴まれる一冊ではなかったというのが正直な感想です。