殺人の門 下 新装版

殺人の門 下 新装版

東野 圭吾

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/02/25

KADOKAWA | 2026/02/25

4.33
本棚登録:9人

みんなの感想

感想

話題作ということで手にとった『殺人の門』下巻ですが、期待を大きく上回る傑作でした。 上巻から続く田島と倉持の関係性が、この下巻で本当に息詰まるような緊張感に満ちています。詐欺商法に巻き込まれた過去、その後の決別、そして再び現れる倉持——この繰り返しの中で、二人の人間関係がどう決着するのかが気になって一気読みしてしまいました。 特に感心したのは、「殺意」という人間の深い感情をここまで丁寧に描き出す著者の力量です。単なるサスペンスではなく、人間の心理の根底にある矛盾や葛藤を浮き彫りにしているのが素晴らしい。新社会人として働き始めた自分にも、職場での人間関係や判断の難しさが他人事とは思えず、引き込まれました。 完結というだけあって、物語としてもキャラクターとしても綺麗に収束していて、満足度が高いです。下巻単独でも十分に読み応えがありますが、上下通して読むことで、この作品の真価が見えてくると思います。話題作として推奨されている理由がよくわかりました。

感想

下巻を一気読みしてしまいました。上巻で張られた伏線が次々と回収されていく快感、そして何より人間の複雑な感情の描き方が秀逸です。 倉持という男がこんなに厄介な存在になるとは。田島の気持ちがぐるぐると揺らぐ様子は、本当にもどかしくて。エンジニアの仕事で論理的に物事を考える日常とは違う、感情のモヤモヤした部分を見つめさせられるような作品ですね。 人間は誰もが心の中に「殺意」のようなものを持っているはず。それを自覚するか無視するか、向き合うか目を背けるか——その選択が人生を左右するんだなと感じました。「殺人の門」というタイトルは伊達じゃない。ページをめくる手が止まりません。 完結ということで、後味がスッキリというわけではないのが、この本の強さだと思います。もやもやしたまま物語は終わるけど、それが人生そのものなのかもしれないな、と。個人的には好きなタイプの小説です。

感想

下巻を読み終わって、思わず息をのんでしまいました。上巻で張られた伏線が次々と繋がっていく快感というか、登場人物の心理描写がマジで細かくて引き込まれました。 田島と倉持の関係が本当に複雑で、憎悪と依存が混在してる感じが新鮮でした。普通の復讐小説みたいにスッキリ終わるわけじゃなくて、モヤモヤが残る終わり方が逆に印象的です。人間関係ってこんなに複雑なんだなって改めて感じました。 正直なところ、途中で難しい部分もあったけど、その分読み終わった時の達成感が大きい。大人の世界の汚さと人間の本質みたいなものが描かれてて、自分たちの年代が知るべき物語だと思います。漫画やラノベとは違う、別の面白さを発見できました。

感想

上下巻を一気読みしてしまいました。いやあ、この作品は本当に面白い。人間の心の奥底にある「殺意」というものをこんなに丁寧に、しかもリアルに描いた小説は久しぶりです。 田島という主人公に次々と降りかかる困難と、倉持という不可思議な人物との関係性。二人の間に何度も生まれては消える感情の揺らぎが、この物語全体を貫いています。仕事の不正、人間関係の複雑さ、自分の人生を左右する選択肢——こういった普通の人生でも直面しうるテーマが、ページをめくる手を止められなくさせるんです。 特に後半は、本当に目が離せませんでした。「殺す」という極限の感情が、ただ暴力的なものではなく、むしろ人間らしい葛藤として描かれているところが素晴らしい。結末まで含めて、著者が何を問い掛けたかったのかがじんわり伝わってきます。 嘱託社員として長く働いてきた自分だからこそ、この作品の深さが身に沁みるのかもしれません。気軽に読める文庫本でありながら、読み終わった後も心に残る、そんな傑作だと思います。

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