硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人

知念 実希人

出版社:実業之日本社 出版年月日:2025/10/03

実業之日本社 | 2025/10/03

4.00
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

本屋大賞のノミネート作という触れ込みに加えて、島田荘司や綾辻行人といった大家たちからの絶賛コメントが並んでいるのを見かけて、これは読まずにはいられないと思いました。 実際に手に取ってみると、560ページという分量も忘れて一気読みしてしまいました。硝子の塔という象徴的な舞台設定、そこに集められたゲストたち、次々と起こる事件—この構図だけでも惹きつけられるのに、名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬の二人の掛け合いが実に魅力的です。 管理職という立場で、人間関係や心理描写に敏感になってきた自分にとって、各登場人物がなぜこの館に集められたのか、それぞれが何を隠しているのかといった部分が、謎解きと同等に興味深く映りました。 評論家たちが「綱渡りのどんでん返し」と表現した仕掛けの鮮やかさは、確かに驚かされます。十三年前の事件との繋がりも含めて、最後まで予想を裏切られっぱなしでした。現代ミステリの傑作を読んだという確かな手応えが残ります。

感想

話題のミステリということで、仕事の息抜きに読んでみました。豪華な館を舞台にした古典的な本格ミステリで、そこは確かに丁寧に構成されているな、という印象。560ページ一気読みできるほどの吸引力があるというのも納得できます。 ただ正直なところ、これまでミステリをそこまで読んでこなかった身としては、業界人の絶賛の声ほどの衝撃は受けませんでした。トリックや仕掛けは見事なんでしょうが、なんというか既視感のようなものが拭えなくて。登場人物も立体的ですが、どうしても「ミステリの登場人物」という感じが強くて、人物への感情移入がイマイチ。 エンジニアの仕事で謎解きや論理的思考は日常茶飯事なので、その視点では割と早めにある程度の構図が見えてしまったというのもあるかもしれません。それでもエンタメとして、週末にまったり楽しむには良い一冊。深い思考を求めない気軽な読書に向いていると思います。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ