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こちらはただの「落とし物係」です!

こちらはただの「落とし物係」です!

仁科裕貴 潮出版社 2025年11月5日

感想

警察内部の部署を舞台にした珍しい設定だったので、興味を持って手に取りました。落とし物から事件が解き明かされていくという奇想天外なプロット、実は結構好物なんですよね。 ただ正直なところ、可もなく不可もなく、という感じでした。超能力的な設定は面白いんですけど、それがストーリーにどう活きているのかが少し曖昧に感じられて。主人公の遠子さんが独自捜査を始める動機もいまいち腑に落ちませんでした。 それでも読んでいて退屈することはなく、各エピソードは程よいテンポで進みます。会計課という地味な部署が舞台というのも、実務的な視点があってリアリティがありました。エンジニアとして、細かい設定や整合性に目が行きがちなんですが、そこはまあ及第点かな。 軽くエンタメとして読むには十分で、週末にさっと読み終わるぐらいの気軽さが良かったです。ミステリーとしてはもう一押し欲しかったけど、著者初の警察ものということなので、次作に期待してみたいです。